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昭和初期以降は一般家庭にも定着

そして昭和初期以降には、スプーンだけではなくフォークやナイフなどのカトラリーも普及していきました。昭和30年頃になると使い捨てスプーンの文化も生まれ、カトラリーはより身近なものになったといわれています。

また昭和時代以降のカトラリーの普及には、集合住宅の出現におけるダイニングテーブルの導入も影響していると考えられます。和食以外の文化を日常的に嗜む環境が浸透したからこそ、洋食に付随するカトラリーのニーズも増加していったのです。

カトラリーにおけるナイフの種類の例

ここでは、カトラリーにおけるナイフの種類の例をご紹介します。カトラリーのなかでも「切る」という替えがきかない役割を担うナイフですが、カトラリーにおいては「塗る」や「分ける」ためにも重宝されます。

テーブルナイフ

テーブルナイフとは、幅広い料理の切り分けに使われるナイフです。肉料理や魚料理だけではなく、野菜やムースなどの切り分けにも使われます。日本では、見た目が類似するステーキナイフをテーブルナイフと呼ぶ場合もあります。

デザートナイフ

デザートナイフとは、一般的なナイフよりも小柄なサイズ感のナイフです。名前に「デザート」と名づけられていますが、専用ナイフというわけではありません。デザートだけではなく、オードブルやメイン料理などにも幅広く対応可能なナイフとなっています。

バターナイフ

バターナイフは、1本でバターを切る・分ける・掬う・塗るに対応できるナイフです。やわらかなバターを切りやすい形状になっており、刃も鋭くないことが特徴です。ジャムや蜂蜜など、バター以外の食材にも対応できます。

フィッシュナイフ

フィッシュナイフは、魚料理を食べることに特化したデザインのナイフです。鋸刃(のこぎりば。ナイフのギザギザした部分)がついておらず、魚の身を崩さずに切り分けることに特化しています。骨を取り除きやすくするために、刃先が峰側にやや剃っていることも特徴です。
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