ライター : METLOZAPP

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カトラリーとは|日本語の意味を解説

ここでは、カトラリーの日本語の意味を解説していきます。洋食文化が一般的に浸透している現代では、カトラリーは私たちの生活に欠かせないアイテムのひとつです。カトラリーの意味をあらためて理解したうえで、食文化とのつながりを学んでいきましょう。

ナイフ・スプーン・フォークのセットのこと

カトラリー(英:cutlery)とは、洋食を食べる際に用いられるナイフ・スプーン・フォークのセットのことです。これら3種類の道具を総称してカトラリーと呼びます。3種のデザインの形状は問いませんが、一般的には肉料理や魚料理を食べるための汎用性の高いデザインを指します。

しかしカトラリーは食べる料理の内容によって、適した形状が異なるものです。カトラリーは、オーソドックスなデザインがそろっていることを前提に、デザート用やパン用など幅広い用途で使えるデザインも含まれます。

食器・洋食器との違い

カトラリーと混同されやすいものとして、食器や洋食器が挙げられます。そもそも食器とは、食事に使う器具や容器のことです。つまりカトラリーも食器の1つとして含まれます。しかし食器には皿・コップ・箸・茶碗なども含まれるため、カトラリーと同義ではありません。

食器のなかでも、洋食器は洋食(おもに西洋料理)を食べるために使われる食器です。箸や茶碗などの和食に使われる道具は含まれず、カトラリー・グラス・ディナープレート・フィンガーボウル・ティーカップなどが該当します。

身近なものにも歴史がある!カトラリーのルーツ

ここでは、カトラリーの歴史やルーツについてご紹介します。令和の時代に生きる私たちにとって、カトラリーは物心がついた頃から存在している道具ですよね。カトラリーが生まれた背景を知り、洋食や和食などの幅広い食文化をさらに楽しみましょう。

カトラリーが使われるようになったのは19世紀頃

カトラリーのルーツとなる文化が登場したのは、紀元前1,000年頃。当時から鉄製のナイフやスプーンが用いられてきましたが、現在の形状のカトラリーが登場したのは18世紀初頭〜19世紀頃といわれています。理由は、カトラリーの定義に含まれる「フォーク」の登場が非常に遅れたからです。

その背景には、中世ヨーロッパ特有の宗教観が関連しています。中世ヨーロッパでおもに信仰されていた宗教はキリスト教であり、キリスト教では「指は神様に与えられた道具」という考え方が浸透していました。フォークを使って食事をすること自体が、神様に反する行為と認識されていたのです。

「ナイフ」はもっとも歴史が古いカトラリー

宗教の観点から普及が遅れたカトラリーですが、ナイフとスプーンだけは古くから用いられてきたと考えられています。紀元前から登場しているナイフが食卓に登場したのは、12世紀頃。おもに、大きな肉を切り分けるために使われてきました。

当時は個人用のナイフは用意されないのが一般的であり、切り分けた肉を手づかみで食べる文化だったようです。個人用のナイフが導入されたのは15〜16世紀頃ですが、あらかじめテーブルに用意されているわけではなく、1人ひとりが個人的に持ち込むスタイルが採用されていました。
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