ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

プロが解説。シフォンケーキの膨らみ方のコツ

Photo by macaroni

ふわふわで絹のような口どけが魅力のシフォンケーキ。きちんと作ったはずなのに、思ったように膨らまなかったことはありませんか。メレンゲの泡立てがうまくできても、シフォンケーキが膨らまない場合があるんです。

そこでシフォンケーキが膨らまないおもな理由とその対処法を、プロが詳しく解説します。原因を見極めて対処すれば、シフォンケーキが上手に作れますよ。

シフォンケーキがうまく膨らまない理由6つ

  1. テフロン製の型を使った
  2. メレンゲの泡立てが足りない
  3. メレンゲを泡立てすぎた
  4. 生地を混ぜすぎた・混ぜ足りない
  5. オーブンの温度が低すぎた・高すぎた
  6. 型ごと逆さまにして冷まさなかった

理由1. テフロン製の型を使った

シフォンケーキは小麦粉が少なく、やわらかい生地。とても繊細で崩れやすいため、型に張り付けながら焼くことで形がキープできます。テフロン製を使うと熱伝導が悪く、生地が焼けても張り付きにくいです。生地が膨らまない原因になります。

対処法:アルミ製や紙製を使う

アルミ製や紙製の型を使うのがおすすめです。使用するときは、型に油を塗らなくてOK。型外しが苦手な場合は、紙製を使うと便利です。そのままプレゼントすることもできますよ。テフロン製や表面がコーティング加工された型を使う場合は、専用のレシピで焼くといった工夫が必要です。

理由2. メレンゲの泡立てが足りない

シフォンケーキが膨らまない原因の多くは、メレンゲの泡立て不足が考えられます。シフォンケーキに使うメレンゲは、しっかり角が立つまで泡立てることが大切です。メレンゲの泡立てが足らないと空気が十分に含まれないため、膨らまなかったり焼き縮んだりします。

対処法:角がピンと立つまでしっかり泡立てる

角がピンと立つまで、しっかりとメレンゲを泡立てましょう。ボウルを逆さまにして落ちなければOK。水気や油分の付いていないボウルやハンドミキサーを使用し、ボウルは氷水で冷やしながら泡立てると泡立ちやすくなります。また卵白に卵黄が混ざらないように気をつけてください。

理由3. メレンゲを泡立てすぎた

メレンゲをしっかり泡立てることが大切ですが、ぼそぼその状態まで泡立てるのはNG。生地と混ざりにくくなるので、必要以上にかき回してしまいます。気泡をつぶしてしまって膨らみが悪くなるほか、気泡ができやすく腰折れしやすい原因に。

編集部のおすすめ