内臓脂肪の蓄積対策になる

お酢を摂取することによって腹部内蔵脂肪面積、体重、腹囲、BMI、空腹時血中中性脂肪の値が減少し、お酢を摂取していなかった対照群と比較しても優位に低下したという研究結果が報告されています。これはお酢によって肝臓や筋肉での脂肪の燃焼が促され、脂肪組織では脂肪細胞の肥大化が抑えられているためです。

内臓脂肪の増加は肥満の原因となるだけでなく、脂肪細胞ホルモンが分泌され、インスリンの作用がききにくくいといった悪影響が起こるため、食生活の乱れや運動不足がある方は特に注意が必要です。(※9)

整腸作用で腸内環境を整える

お酢には酢酸やアミノ酸以外にも多くの有機酸が含まれます。そのうちのグルコン酸は善玉菌のエサとなるため、善玉菌を増やすのを助ける栄養素です。一方酢酸には抗菌作用があり、悪玉菌を減らすのに役立つため、お酢を摂ることで腸内の善玉菌と悪玉菌の両方に良い作用が期待できます。

同時に、お酢によって胃腸が刺激されると、胃酸の分泌が促され、腸のぜん動運動が活発になり、便秘対策におすすめです。(※8)

髪の毛や爪、肌の健康に役立つ

お酢は胃酸の分泌を促して鉄を吸収しやすくする作用をもつ食品です。鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血になり、顔色が悪くなる、髪の毛や爪などのつやがなくなるなどの症状が現れます。女性は鉄不足になりやすいため、特に注意しましょう。

また、お酢は肌荒れの原因となる過酸化脂質が増えるのを抑え、ビタミンCを壊す酵素のはたらきを抑制するため、健康な肌を保つのにも役立ちます。(※4,10)

お酢の効果を効率的に摂り入れるポイント

お酢を摂り入れるポイント

  1. 自分に合ったものを選ぶ
  2. 適量を摂取する
  3. 摂るタイミングに気をつける
  4. 継続して摂取する

自分に合ったものを選ぶ

お酢は穀物を原料にした穀物酢、果実の絞り汁を使用した果実酢、ワインビネガーなど多くの種類があります。料理に使いやすいものから飲みやすいものまで、さまざまです。ご自身が摂取するのに、料理に入れたいのか、飲料として飲みたいのかで自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ただし、飲料用のお酢には飲みやすいように砂糖が添加されている場合もあるため、飲む場合は原材料を確認して選ぶのがおすすめです。(※4,11)

適量を摂取する

お酢は商品によって量の調整が必要です。食塩や砂糖が添加されていないお酢は一日15mlが目安で、上限はないとされていますが、それぞれの商品によって目安量が決められていることもあるため、きちんと確認しましょう。

特に食塩や砂糖が添加されているものは摂り過ぎると糖質や塩分の摂り過ぎになるおそれがあるため、注意が必要です。また、刺激を強く感じる場合にも使用を控えるようにしましょう。(※12)
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