ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

みょうがを食べると物忘れするって本当?

昔からみょうがを食べると物忘れをすると言われているようですが、実は科学的には証明されていません。みょうがと物忘れの関係はお釈迦様に弟子入りした兄弟のことが書かれている本に出てくる話がもととなっているようです。

実際に含まれる栄養成分としては集中力が増すものが含まれているとも言われているため、心配する必要はありません。(※1)

物忘れとは関係ない!みょうがから得られる作用

みょうがから得られる作用

  1. 血流を良くする作用
  2. 抗酸化作用
  3. 食欲増進作用
  4. 抗菌作用

血流を良くする作用

みょうがの特有の香りはα-ピネンという精油成分によるものです。α-ピネンには呼吸器の機能を向上させ、血液のめぐりを整える作用があるとされています。東洋漢方では不眠や生理不順の対策にも良いと言われる成分です。

ほかにも神経の興奮を鎮めてストレスを緩和する作用があります。頭をすっきりさせたいときや眠気を飛ばしたいときに役立ち、おすすめですよ。(※2)

抗酸化作用

みょうがの赤さは赤色色素のアントシアニンが含まれているためです。アントシアニンはポリフェノールのひとつであり、強い抗酸化作用をもつことで知られます。

視覚機能や肝機能に良い影響を与えると言われるほか、内臓脂肪の蓄積や血糖値の上昇を抑えるはたらきももつとされ、積極的に摂り入れたい栄養素です。(※3,4)

食欲増進作用

みょうがのシャキシャキの食感と香りが、食欲がなくなったときに役立ちます。爽やかな香りはα-ピネンによるもので、発汗を促す作用と消化を促進する作用ももつのが特徴です。食欲が落ちているときに、摂り入れるとよいでしょう。(※2)

抗菌作用

みょうがの辛み成分には強い抗菌作用があるとされています。これはミョウガジアールと呼ばれる成分によるもので、食べても辛みはほとんど感じられない程度です。熱が出たときに起こる体の不調を抑える作用や、喉の痛みをやわらげるはたらきをもつとされています。風邪対策として利用するとよいでしょう。(※2,3)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ