酸っぱさが良い！お酢の驚くべき効果7選を管理栄養士が解説

ライター : 川島　尚子

管理栄養士 / パティシエ

お酢に期待できる健康効果

お酢の健康効果4選

食後血糖値の上昇を抑える
高めの血圧を下げる
栄養素の吸収を助ける
食欲の回復に役立つ

食後血糖値の上昇を抑える

お酢15mlを食事と一緒に摂ると、食後の血糖値の上昇を抑える作用があるという研究結果があります。お酢に含まれる酢酸によって食べたものが胃の中にとどまる時間が長くなり、消化・吸収が遅くなると考えられるためです。

ただし、食後の血糖値が上がりやすかった群の人たちには影響がみられるものの、食後の血糖値上昇がもともと低い人にはあまり影響がみられない研究結果であるため、血糖値への作用は個人差があるとのことです。（※1,2）

高めの血圧を下げる

血圧が高めの方がお酢を摂取すると血圧を下げるのを助ける研究結果が出ています。こちらも一日に15mlのお酢を毎日摂ることで血圧が高めの方の最高血圧と最低血圧に良い変化が見られているのが特徴です。これは酢酸が代謝される際にできる成分が血管を拡張する作用をもつためと言われます。

また、食塩の摂り過ぎは高血圧の原因のひとつとされていますが、お酢を料理に使うと、減塩にも役立つため、血圧が高めの方は積極的に摂り入れるとよいでしょう。（※3）

栄養素の吸収を助ける

お酢を摂取することで特定の栄養素の吸収効率が良くなると言われています。酢に含まれるクエン酸はカルシウムや鉄の体内吸収量を増やす成分です。あさりのスープに加えると、お酢を入れていない場合と比較してカルシウムの摂取量は約2.3倍になるとされています。

ほかにも手羽元を煮込む際に酢を入れると、骨の中のカルシウムが煮汁に溶け出し、吸収しやすくなると同時に軟骨もはがれやすくなり、コラーゲンも多く摂れるため、おすすめです。（※4,5,6）

食欲の回復に役立つ

お酢は食欲を増す作用をもつ調味料です。お酢の爽やかな酸味によって嗅覚と味覚が刺激されると、唾液や胃液の分泌が促され、消化や吸収を助ける作用が期待できます。このはたらきによって食欲がないときにも食欲増進ができ、おすすめです。

ただし、お酢は強い酸性の食品のため、空腹時に摂ると胃腸に負担をかけるおそれがあるため、取り入れるタイミングには注意しましょう。（※4,7,8）