ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

プチトマトに含まれる栄養

栄養と効果効能

  1. 肌の健康をサポートする「リコピン」
  2. 免疫力維持に役立つ「β-カロテン」
  3. 骨や血管を助ける「ビタミンC」
  4. むくみ対策におすすめの「カリウム」
  5. 糖やコレステロールの排出を助ける「食物繊維」

肌の健康をサポートする「リコピン」

トマトの赤は、赤色の色素成分をもつリコピンによるものです。また、リコピンには抗酸化作用があり、肌の健康維持を助けてくれます。体内で発生する活性酵素が増えすぎると細胞を傷つけるのですが、肌を構成する細胞も例外ではありません。肌の細胞が活性酵素に傷つけられることで正常に再生できなくなってしまい、構造に影響を受けるおそれも。

リコピンによる活性酵素を除くはたらきは、肌の細胞を守り、健康維持に一役買ってくれるでしょう。(※1,2)

免疫力維持に役立つ「β-カロテン」

β-カロテンはカロテノイドの一種で、体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。変換されたビタミンAのはたらきのひとつが、人間の粘膜を丈夫にすることです。粘膜が弱まると病原体やウイルスが体に侵入しやすくなるので、粘膜の健康を維持することは大切ですね。

また、β-カロテン自体がもつ強い抗酸化作用が、免疫機能の低下を引き起こす活性酵素を除去したり、はたらきを抑えてくれたりしますよ。(※3,4)

骨や血管を助ける「ビタミンC」

ビタミンCは肌の調子を整えるだけでなく、骨や血管の健康維持にも大切な栄養素。また、ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要な栄養素です。コラーゲンは骨や血管をはじめとした、体のいたるところで細胞と細胞をつなげる役割があります。

さらに、ビタミンCはストレス対抗に役立つアドレナリンの生成にも関わっているため、ストレス対策としても意識して摂取したいですね。(※5)

むくみ対策におすすめの「カリウム」

カリウムは生命維持に欠かせない栄養素で、ナトリウムと一定の濃度バランスを保っています。しかし、ナトリウムの摂りすぎやカリウム不足が起きると、細胞内のナトリウム濃度を調整するために水分を取り込みます。これが血管の細胞で起きると血管壁が水分でふくらみ、むくみの原因に。

以上のことから、むくみ対策にはナトリウムを摂りすぎないだけでなく、カリウムの積極的な摂取も大切ですね。(※6)

糖やコレステロールの排出を助ける「食物繊維」

食物繊維は脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して体外に出すのを助けます。

また、トマトには水溶性食物繊維であるペクチンが豊富。ペクチン自体にも体内の胆汁酸や食べ物のコレステロールのほか、糖分の吸収を抑えるはたらきがありますよ。(※7,8,9)
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