ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

赤ちゃんに「白身魚」の離乳食を与えるのはいつから?

食べさせ方・目安量

Photo by 長曽我部真未

※左上が初期・右上が中期・左下が後期・右下が完了期の形状を示しています。与える量は下記の「目安量」を参考にしてください。
月齢形状目安量
初期(生後5~6か月頃)加熱してなめらかにすりつぶし、ゆで汁を加える一日1回1さじずつはじめる
中期(生後7~8か月頃)加熱して細かくきざみ、とろみをつける10~15g
後期(生後9~11か月頃)加熱して粗めにほぐす15g
完了期(生後12~18か月頃)加熱して一口大にする15~20g
(※1,2)
※1回あたりの目安量です。ほかに肉・豆腐・卵・乳製品などを摂る場合は調整が必要です。
※あくまでも目安のため、赤ちゃんの成長・発達に応じて調整してください。
白身魚は離乳食初期から与えることができます。つぶしがゆ、すりつぶしの野菜に慣れてきた頃がいいでしょう。

白身魚は必ず加熱をしてから、食べやすい形状に調理します。はじめは一日1回1さじずつ、徐々に与えるのがポイントです。水分を加えたり、とろみをつけたりする工夫で、より食べやすくなりますよ。

おすすめの白身魚の種類

月齢おすすめの種類
初期(生後5~6か月頃)かれい・たい・ひらめ
中期(生後7~8か月頃)以降かれい・たい・ひらめ・たら・さけ
(※1,2,3)
離乳食の白身魚は、月齢に合った種類を選びます。初期ではじめて与える白身魚は、やわらかく脂が控えめな、かれい・たい・ひらめがおすすめです。

中期からは、たら・さけを試せます。加熱して固くなったり、パサついたりするときは、おかゆに混ぜて与えるとよいですね。

離乳食で白身魚を与えるときのポイント・注意点

ポイント

  1. アレルギーに注意
  2. 鮮度のよいものを選ぶ
  3. しっかり加熱する
  4. 骨や皮は丁寧に取り除く

アレルギーに注意

白身魚を食べた際に「魚アレルギー」の症状が出るおそれがあります。かゆみ・下痢・腹痛など、食べて2時間以内に起こることがほとんどです。

はじめての食材は1種類ずつ少量から。症状が出たときのため、通院可能な「平日の午前中~昼頃」に試しましょう。また、もともと体調が悪い場合、新しい食材の摂取・増量は避けてくださいね。(※4,5)

鮮度のよいものを選ぶ

鮮度の落ちた魚を食べると、ヒスタミン中毒を起こす危険があります。白身魚は鮮度のよいものを選びましょう。

また、白身魚は離乳食用に加熱調理して、冷凍ストックすることも可能。再冷凍すると品質が落ちるので、「解凍」の表示のない新鮮な白身魚を選びましょう。買ってきたら、なるべくその日のうちに調理することも大切です。(※2,4,6)

しっかり加熱する

離乳食の調理では衛生面に十分配慮してください。白身魚をしっかり加熱すると、食中毒対策につながります。中心部の温度は75℃以上とし、加熱時間は1分以上が目安です。

また、白身魚に寄生しているアニサキスを摂取すると、「胃アニサキス症」のおそれが。アニサキス対策としても、加熱調理は重要ですよ。(※1,4,7)
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