子持ちガレイに含まれる栄養素のはたらき

子持ちガレイに含まれるビタミンDには正常な歯や骨の発育を促すはたらきと、血液中のカルシウム濃度を調整し、神経伝達や筋肉の収縮を正常におこなうはたらきもあります。ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、生体膜をはじめとした体の脂溶性成分を酸化から守ってくれます。不足すると血行が悪くなり、冷え性や頭痛、肩こりにつながりやすいのが特徴です。

ビタミンB12は葉酸と一緒に正常な赤血球を作るのに関わります。一般的には不足しにくい栄養素ですが、不足すると巨赤芽球性貧血やしびれ、知覚異常が起こるため注意が必要です。(※8,11,12,13)

カレイの卵を安心して食べるには

カレイの卵を安心して食べるポイント

  1. 十分加熱する
  2. 煮つけにして食べる
  3. 食べ過ぎに注意する
  4. マダニにかまれないように注意する

十分加熱する

カレイは加熱が不十分だと腸炎ビブリオやアニサキスなどの食中毒を起こすおそれがあるため、注意が必要です。加熱のし過ぎによってパサパサになるのを心配し、加熱時間を短くしてしまうと、生焼けや生煮えにつながるため注意しましょう。

火通りが心配な場合は卵を身から出して加熱すると、火が通りやすく、身の加熱しすぎを防げるためおすすめです。(※1,2,3,4)

調理法を工夫して食べる

食品からのプリン体の摂取量を制限している場合は、カレイの食べ過ぎがプリン体の摂り過ぎにつながることがあります。

プリン体は水に溶けだしやすい性質をもつため、焼いたり揚げたりする料理にするのではなく、ゆでる調理のように水分の中で調理して、プリン体が溶け出しやすくするのがよいでしょう。煮つけの場合は下ゆでするか、プリン体が溶け出しやすいようにたっぷりの水分で煮て、煮汁は食べきらないのがおすすめです。(※5,14)

食べ過ぎに注意する

カレイの卵は脂質とコレステロールが多く含まれるため、食べ過ぎには注意しましょう。特に血液中のコレステロールが高い方は、一日あたりのコレステロールの量を200mg以下にするとよいと考えられています。子持ちガレイは100gでコレステロール量が120mgと1日の目安の半分以上の量を含むため、注意が必要です。

また、ムニエルのようにバターを使った料理や唐揚げのような揚げ物は卵以外からもさらに余分な脂質の摂取につながることから、避けるとよいでしょう。これらはあくまで目安となるため、コレステロールの摂取量についてはかかりつけの医師の指示に従ってください。(※8,15)

マダニにかまれないように注意する

カレイの卵そのものにアレルギーがないのに、カレイの卵をきっかけとしたアレルギーが発症する事例の場合、マダニにかまれてマダニのアレルゲンを体内に取り込み、かけ合わせが起こっていることが前提となります。

犬を飼っていたり、山や野原に近い場所に住んでいたりすると、マダニにかまれるおそれが高まるため、マダニにかまれないように対策をすることが大切です。(※10)
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