ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

大根がもつ栄養とその効果効能とは?

栄養と効果効能

  1. 肌の健康維持に役立つ「ビタミンC」
  2. むくみ対策になる「カリウム」
  3. 血液をつくる「葉酸」
  4. 骨や歯をつくる「カルシウム」
  5. 便秘対策になる「食物繊維」
  6. 殺菌作用のある「イソチオシアネート」
  7. でんぷんの消化を助ける「ジアスターゼ」

肌の健康維持に役立つ「ビタミンC」

大根の葉の部分に特に多く含まれる栄養素がビタミンCです。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康を維持したり、コラーゲンの合成を助けたりするため、透明感のある肌の維持やしわ対策として役立ちます。

また活性酸素の増加を抑えるはたらきがあるので、老化や病気から体を守ってくれる栄養素でもありますよ。(※1,2,3)

むくみ対策になる「カリウム」

大根に含まれるカリウムは、体内ではナトリウムとバランスを取りあって存在しています。塩分(ナトリウム)の摂り過ぎによりむくみを感じたら、カリウムを摂ることでむくみ対策になりますよ。

カリウムは熱や水に弱いので、生で食べると効率的に摂取できます。また煮ると流れ出てしまうため、スープにする場合は煮汁を捨てずに丸ごといただきましょう。(※1,4)

血液をつくる「葉酸」

葉酸はビタミンB12とともに血液をつくる栄養素で、不足すると悪性の貧血を引き起こします。葉酸は広く食品に含まれており、大根の根や葉にも含まれます。

葉酸は胎児の発育に関わり、妊娠初期に特に重要な栄養素です。妊娠中は葉酸の必要量が通常の倍近くになるため、特に積極的に摂取しましょう。(※1,2,5)

骨や歯をつくる「カルシウム」

大根の葉の部分には、根の部分と比べてカルシウムが豊富に含まれます。カルシウムは骨や歯を構成する栄養素であるほか、血液の凝固や筋肉の興奮を抑えるはたらきもあります。

カルシウムの吸収にはビタミンDが必要です。また運動によって骨に負荷をかけることも、カルシウムの利用効率を下げないために重要ですよ。(※1,2,6)

便秘対策になる「食物繊維」

整腸作用により便秘対策として重要な食物繊維も大根に含まれます。また食物繊維は血糖値の上昇を抑えたり、血液中のコレステロール濃度を下げたりと、多くのうれしいはたらきがある栄養素です。

食物繊維は日本人に不足しがちな栄養素なので、多く含む豆類や野菜類、きのこ類などを積極的に摂取しましょう。(※1,7)
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