クッキングペーパーで作った落とし蓋をする

黒豆は空気に触れるとシワができやすく、煮汁の中で踊り過ぎると皮が破れやすくなります。この2点を防ぐためには、クッキングペーパーで作る落とし蓋が有効。黒豆に密着するので、浮いても空気に触れにくく、煮汁の中で動きにくくなります。鍋の大きさに合わせて切ったクッキングペーパーで、隙間なく落とし蓋をするのがおすすめです。

鍋の蓋はずらしてのせる

鍋の蓋は、密閉するとふきこぼれやすくなるため、少しずらしてのせましょう。蓋をすることで熱が逃げにくくなり、じっくりと火が通せます。

深さに余裕のない鍋を使う場合は、吹きこぼれやすいため、鍋の蓋をせずに煮てもOKです。

作り方

1.黒豆を洗う

黒豆を洗っている様子

Photo by 馬原 香織

黒豆を水で洗います。皮が傷つかないように、ゆっくりと丁寧に洗いましょう。

2.調味液を作る

鍋に入れた調味料と水を煮立たせている様子

Photo by 馬原 香織

鍋に調味料と水を入れて、煮立たせます。 鍋は熱伝導のよさと吹きこぼれ防止のため、厚みと深さがあるものがおすすめです。

3.調味液に黒豆を浸して戻す

鍋に入った調味液に黒豆を入れて戻す様子

Photo by 馬原 香織

調味液に黒豆を浸し、蓋をしてひと晩おいてふっくらと戻します。
戻す前の黒豆と戻した黒豆を並べて大きさを比較している様子

Photo by 馬原 香織

ひと晩おくことで、黒豆が2倍ほどの大きさに膨らみます。戻すと皮が破れやすくなるので、箸などで触らないようにしましょう。

4.鍋に火をつける

黒豆を煮る様子

Photo by 馬原 香織

黒豆を浸した鍋に蓋をせず、強火にかけます。煮立ったら極弱火にして、コトコトと弱く沸騰が続く状態にします。

5.アクをすくう

アクをすくっている様子

Photo by 馬原 香織

アクが出てきたらすくいます。2~3回繰り返すことで、雑味のない味に仕上がります。

6.落とし蓋をする

クッキングペーパーで落とし蓋をしている様子

Photo by 馬原 香織

鍋の大きさに合わせて切ったクッキングペーパーを使い、落とし蓋をします。

7.鍋の蓋をずらして煮る

蓋をずらしてのせている様子

Photo by 馬原 香織

鍋の蓋をずらしてのせ、3~4時間煮ます。

8.煮汁が減ったら差し水をする

差し水をしている様子

Photo by 馬原 香織

だんだん煮汁が減るので、黒豆が煮汁から出ないように差し水(分量外)をします。ときどき蓋を開けて確認し、2~3度差し水を繰り返します。

9.一日おいて味を含ませる

火を止めて味を含ませている様子

Photo by 馬原 香織

できたては味が薄く、茶色っぽく見えますが、一日置いて味を含ませると、味が馴染んで黒く仕上がります。火を止めたあとも、黒豆が煮汁に浸っているように煮汁の量を調整しましょう。

時短で作りたいときに!圧力鍋で簡単に煮る方法

Photo by macaroni

黒豆を時短で煮たいときは、圧力鍋を使う方法もおすすめ。黒豆を戻すのにひと晩かかりますが、火にかける時間はかなり短縮できます。圧力鍋を使えば加圧時間は20分ほどで、途中煮汁の様子を見る必要もありません。忙しい日や時短で作りたい場合に重宝しますよ。

調理後の黒豆の保存方法

冷蔵保存する場合

Photo by 馬原 香織

調理後の黒豆を冷蔵保存するときは、密封できる保存容器に煮汁ごと入れて、冷蔵庫で保存しましょう。黒豆がしっかりと煮汁に浸っている状態で保存すると、黒豆が乾燥して硬くなったり、シワができたりするのを防げます。冷蔵庫での保存期間は4~5日ほどです。

途中、鍋に移して火を入れるとより安全に保存できます。火を入れる際は、1分程沸騰させるとよいでしょう。

冷凍保存する場合

Photo by 馬原 香織

調理後の黒豆は、冷凍保存するとより長持ちします。黒豆は冷凍保存しても食感や味が変わりにくいため、5日以内に食べきれない分は冷凍保存がおすすめ。保存するときは、冷凍用保存袋に1食分ずつ入れて空気を抜き、密閉して冷凍庫に入れます。

保存期間は、黒豆と煮汁を一緒に冷凍保存する場合は約3週間。煮汁を切って黒豆だけを冷凍保存する場合は約1ヶ月が目安です。水気を切ったほうが長く保存できますが、煮汁入りの方がシワができにくいメリットがあります。

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