ライター : ヤマモトマコ

製菓衛生士・現役パティシエール

いちじくの食べ頃を見分けよう!

やさしい甘さと豊かな香り、プチプチした食感が魅力のいちじく。旬のおいしさを楽しむなら、いちじくの食べ頃を見極めることが大切です。いちじくのお尻部分に十字の割れ目があると完熟のサイン。また、おいしいいちじくは皮に張りがあり、ふっくらと実はやわらかく、手にのせるとずっしりと重みを感じます。

一方、軽いいちじくは中身がスカスカの可能性が高く、食感もボソボソと加熱前の根菜類のようでおいしくありません。表面が固くカチカチのものも食べ頃ではないので避けましょう。

ちなみに、いちじくは追熟しないフルーツです。固くて未熟ないちじくを置いておいても、甘くなることはありません。だからこそ、食べごろのいちじくを選ぶことが重要です。

いちじくの皮の剥き方

そのまま剥く方法

いちじくの皮を剝く方法で一番簡単なのが、ナイフを使わない方法。ヘタ部分からゆっくり皮を下に引っ張ればOKです。力も必要なく、お子さんでもできる簡単で安全な剥き方です。ぜひ親子でチャレンジしてみてくださいね。

カットしてから剥く方法

いちじくのヘタと底を落とし、4等分にしてからナイフで皮むきします。ナイフを使えば、見栄えも抜群。ケーキのデコレーションや料理のトッピングに使うならこの方法がおすすめです。いちじくはやわらかくデリケートなので、強く握りしめないように注意して皮を剥いてくださいね。

冷凍してから剥く方法

いちじくを丸ごと冷凍して、流水にさらしながら皮を剥きます。ナイフを使わなくてもつるりと皮がむけるので、ストレスフリーで皮むきがはかどりますよ。ただし、冷凍いちじくを解凍すると、離水し本来の食感が損なわれます。この方法で皮を剥くいちじくは、加熱するジャムやコンポートに使うほうが良いでしょう。

いちじくは皮ごと食べられる?

完熟いちじくは皮がうすくやわらかいので、皮ごとでもおいしくいただけます。皮つきのいちじくは豊かな香りがより際立つので、サラダのトッピングや焼きタルトの具材に向いています。いちじくの表面には細かい産毛が映えているので、流水や塩で軽くもみ洗いしましょう。表面の毛羽立ちがなくなり、よりおいしさを楽しめます。

食べ方いろいろ!いちじくの人気アレンジ6選

1. うま味がギュッと。いちじくの甘露煮

いちじく、砂糖、レモン果汁だけでできる濃厚な味わいの甘露煮レシピです。完熟いちじくよりもむしろ少し固いいちじくのほうが煮崩れせずに仕上がるので、固いいちじくの救済策としても活躍します。アイスクリームにかけたり、パウンドケーキに入れたりしてもおいしいですよ。

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