4. ズッキーニを焼く

Photo by 宮本信義

フライパンにズッキーニを並べ、塩、こしょう、オリーブオイルをかけてから、強火で焼き色をつけます。

「レシピ上、塩の分量は適宜としましたが、ズッキーニひと切れに対してどれくらい塩をふればいいかは見た感じで何となくわかりますよね。ズッキーニの1個1個に塩をふっていけばちょうどいい塩梅になりますよ」

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片面30秒程度で裏返します。両面にこんがり焼き色がついたら、油ごとボウルに取ります

「ズッキーニは油との相性がいいので、多めのオリーブオイルでカリッと焼き色をつけましょう」

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フライパンに白ワインビネガーを注ぎ、鍋底に残った旨味を溶かします。

「鍋底に残った旨味は白ワインビネガーに移して活かしましょう!フライパンに注ぐとすぐに煮立つので、フライパンを軽くを揺らしてからズッキーニのボウルに加えます」

5. 具材を合わせる

Photo by 宮本信義

みじん切りしたエシャロットをズッキーニに加えます。

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鶏むね肉をひと口大に手でさいて、ズッキーニと混ぜ合わせます。鶏皮は包丁で食べやすい大きさに切ってから和えましょう。

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ズッキーニの皮を加え、軽く和えます。

「本来はズッキーニは皮ごと火を入れるので、スカペーチェは茶色い料理なんです。でもこんなふうに皮をむいて皮を加えると、グリーンが効いて華やかになりますよね」

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バジル、ミントを加えて軽く和えれば完成です。

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ズッキーニのおいしい食べ方、新発見!

Photo by 宮本信義

ズッキーニは酸味との相性が最高にいいことを知りました。ミントやバジルも食欲を刺激します!ふんわりジューシーな鶏むね肉がさらに味や食感に変化を加えていて、白ワインやビールが止まらなくなりそうなひと皿です。

「厚めに切って両面をカリッと焼いたズッキーニっておいしいでしょう。作ってすぐに食べてもいいし、ひと晩おくとさらに味が馴染んでおいしいんですよ。作り置きすると、ズッキーニの皮のグリーンは退色しちゃうけど……。イタリアでは常温で食べますが、しっかり冷やすのもおすすめです」と鈴木シェフ。

今回は鶏むね肉を使いましたが、ささみや豚の薄切り肉、揚げた穴子も合うそうです。短時間でできあがるのもうれしいですね。スカペーチェのアレンジ料理、ぜひぜお試しください!

教えてくれた人

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「ピアット スズキ」オーナーシェフ/鈴木弥平さん 師匠・平田 勝シェフの元で19歳からイタリア料理の道へ。「ラ・パタータ」「クッチーナヒラタ」を経て23歳でイタリアに修業。4年後に帰国し「ヴィノ・ヒラタ」のシェフに就任した。2002年に独立し、『ミシュランガイド東京』発刊以来、14年連続で一つ星を獲得した
取材協力
取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

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