1位 雨(133票)

6月に雨がたくさん降るのは、日本を取り巻く気団(空気のかたまり)が原因です。

北にある冷たいオホーツク海気団と南方の温かい小笠原気団が、6月頃に日本上空で押し合いを始めます。これにより、東西に梅雨前線という境目ができて停滞し、冷たい空気と温かい空気がぶつかって雨が降るという仕組みです。

なお天気予報の「降水確率0%」は、「ゼロパーセント」ではなく「レイパーセント」と読まれていることにお気付きですか?「ゼロ」は「皆無」ですが、「レイ」には「きわめて小さい」という意味が含まれるため、「降水確率0%」でも雨が決して降らないわけではありませんよ。

6〜10位のランキング結果

ここからは6位から10位の順位を続けて紹介していきます。

6位 梅(18票)

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

梅の旬は5月下旬から7月下旬頃まで。梅が店頭に多く並ぶ6月には、毎年梅干しを漬けるのが恒例になっている家庭もあることでしょう。梅酒や梅シロップを仕込む人も多いようです。

なお6月6日は「梅の日」に制定されています。日付の由来は、天文14年4月17日(新暦1545年6月6日)に、京都・賀茂神社の例祭・葵祭で、後奈良(ごなら)天皇が神事をされた際に梅が献上されたという故事にちなんでいますよ。

7位 衣替え(16票)

衣替えはもともと、暑さや寒さなど、季節に合った衣服に着替える習慣を表していました。それが定着化し、今では季節ごとにクローゼットの中を整理することが「衣替え」とされています。ただ衣服を入れ替えるだけでなく、きれいな状態にメンテナンスをし、次のシーズンで気持ち良く着られるようにする役割もありますよ。

衣替えのタイミングは地域にもよりますが、暑くなる前の6月始めと寒くなる前の10月始めにおこなうのが一般的です。

8位 夏至 (14票)

夏至(げし)とは、日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日を指します。日付は天文学的に決められるため毎年異なりますが、だいたい6月21日前後です。

冬至(とうじ)にはゆず湯に浸かったりかぼちゃを食べたりする風習があるのに対し、夏至には全国的におこなわれている習わしがありません。しかしデンマークやノルウェーなど冬の期間が長い国にとっては、夏の到来を意味する夏至は喜ばしい日。お祭りを開催し、みんなでお祝いをする慣習があります。

9位 ボーナス(13票)

「ボーナス(bonus)」という言葉はラテン語で「よい」を意味する「bonus(ボヌス)」に由来しており、月給とは別に支払われる特別な給与のことを指します。日本では「賞与」とも呼ばれており、夏は6月、冬は12月に支払われる企業が多いです。

ちなみに日本でボーナスの制度が始まったのは、江戸時代の習慣「お仕着せ」が起源と考えられています。お仕着せとは、住み込みで働く奉行人が盆暮れに帰省する際、「身ぎれいにしてお帰りなさい」の意味を込めて主人が衣服を支給していた慣習のことですよ。
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