ライター : とも

暮らしと食を綴るWEBライター

千歳飴を「切る・折る・割る」は縁起が悪い?マナーと正しい判断

千歳飴とは、七五三のお祝いで食べる細長い飴です。「千年」「長い月日」を意味する「千歳(ちとせ)」と細長い飴のかけ合わせに、「子どもが粘り強く健康に育ちますように」という願いが込められています。

細長いことに意味がある千歳飴。「切るのは縁起が悪いかな……?」と不安に感じている方もいるかもしれませんが、食べやすいように切っても大丈夫ですよ。長い飴をずっとぺろぺろし続けるのは大変なので、子どもが食べやすいように切ってあげましょう。

切り方の方法と道具別のコツ

※画像はイメージです

包丁で切る方法

やり方

  1. 包丁を熱湯で温める
  2. 温めた包丁で千歳飴の切りたい部分にぐるっと一周刃を入れる
  3. 切れ目の部分を包丁の背でコンと叩く
包丁を使う場合は、まず熱湯で包丁を温めます。ガスコンロで包丁を温める方法もありますが、熱くなりすぎて千歳飴が溶けてしまうおそれがあるので、熱湯くらいがおすすめです。

温めた包丁で、千歳飴の切りたい部分にぐるっと一周刃を入れます。切れ目が入ったら、その部分を包丁の背でコンと叩けば、千歳飴が割れるようにカットできますよ。

千歳飴をそのまま包丁で切ろうとすると、刃こぼれしたり刃がすべって指に当たったりして危険です。無理矢理ギコギコと刃を動かして切るのではなく、切れ目を入れるという下準備をしてからカットしましょう。

綿棒や包丁の背で叩く方法

やり方

  1. 千歳飴を袋に入れ、麺棒や包丁の背で叩く
千歳飴は細長いので、かたくても衝撃への耐性は低いです。麺棒や包丁の背で叩くと、意外と簡単にパキンと折れますよ。

手軽にできる方法ですが、叩いたときに千歳飴の破片が散ってしまうことがあります。あとで掃除が大変なので、叩くときは千歳飴を袋に入れた状態でやるのがおすすめです。

電子レンジで少し温めて切る方法

やり方

  1. 千歳飴をレンジに入れ、10秒ずつ様子を見ながら温める
  2. やわらかくなったら、キッチンバサミや包丁で切る
かたい千歳飴ですが、熱を加えれば少しやわらかくなります。電子レンジで加熱し、やわらかくなってからハサミや包丁で切りましょう。

電子レンジで加熱する際は、10秒ずつ様子を見ながら熱を入れるのがおすすめです。長々と加熱してしまうと千歳飴が溶けたり、熱々になって火傷したりするおそれがあります。

適度な加熱時間は電子レンジの機種によって異なるので、温めすぎないように少しずつ加熱しましょう。

キッチンバサミや包丁以外の道具を使う方法

調理器具以外でも、千歳飴を切ることが可能です。

例えばノコギリ。ギザギザの刃で千歳飴に傷を入れられるので、削るように切れます。ノコギリに抵抗があれば、パン切り包丁でもいいでしょう。

また、ヘラやマイナスドライバーのような一直線の刃を持つ工具と、ハンマーを使うのもおすすめです。千歳飴に対し90度の角度で工具の刃を当て、工具の先端をハンマーでトントンと叩くと、軽い力でも切れます。

ただし、調理器具以外のものを使うのは衛生面で不安です。千歳飴を切る前に、しっかりと洗って清潔な状態にしてから使用してくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

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