ライター : いとう まさと

WEBライター

ウスターソースとは

※画像はイメージです
ウスターソースとは野菜や果物に調味料・香辛料を加え、熟成させたもののこと。ほかのソースに比べて粘度が低くさらっとしていて酸味があり、香辛料の辛味を感じられるのが特徴です。

日本のJAS規格では、ソース類は大きく「ウスターソース」「中濃ソース」「濃厚ソース」の3つに分類。分類は粘度によっておこなわれ、ウスターソースは“粘度0.2pa・s未満”のものを指します。(※1)

ウスターソースの発祥

ウスターソースの発祥地は、19世紀の初頭、イギリス・ウスター市のとある家庭だったといわれています。その家庭に住む女性が余った野菜や果物を有効活用するため、香辛料や塩・酢を加えて貯蔵しました。

それが時間をかえて熟成され、見たことのない液体が誕生。のちに地元で「ウスターソース」という名で販売され、世の中に広く知られるようになりました。(※1,2)

そのほかのソースとの違い

中濃ソース

JAS規格において中濃ソースは“粘度が0.2pa・s以上、2.0pa・s未満”と定義されています。野菜や果実の繊維質が多く、ウスターソースより粘度が高いのが特徴。

ピリっとした辛味とやわらかな甘味、まろやかな口当たりを感じられます。揚げ物にかけるほか、料理の隠し味に使うこともできますよ。(※1,2)

とんかつソース

とんかつソースはJAS規格の分類である「濃厚ソース」の一種。濃厚ソースは“粘度2.0pa・s以上”のものを指し、特にとんかつ用のものを「とんかつソース」と銘打つことが多いです。

ウスターソース・中濃ソースよりもさらにとろっとしていて、しっかりとした味わいが楽しめます。果実が多く使われていることが多いため、酸味・辛味が少なく、子どもでも食べやすいのも魅力です。(※1,2)

オイスターソース

オイスターソースの「オイスター」とは魚介類である「かき」のことで、文字通りメインの原材料はかきです。

中華料理に使われることが多く、「チンジャオロース」や「上海焼きそば」、「鶏肉とカシューナッツの炒め物」などが定番。コクがありまろやかで、特にかき由来の風味・味わいは、ほかのソースでは味わえないものです。(※3)

ウスターソースは何に使う?おすすめの使い道

ウスターソースはやや酸味が強いため、とんかつやコロッケなど揚げ物をさっぱり食べたいときにおすすめ。粘度が足らないと感じる場合は、ケチャップと混ぜて少し煮詰めるとちょうどいい具合になりますよ。

そのほか、焼きそば・焼きうどんの味付けや炒め物・煮物の調味料に使うほか、チャーハンの味付けに使ったり、カレーの隠し味として使ったりするのもいいですね。
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