ライター : 今野 直倫

JSFCAコーヒーソムリエ / バリスタ

ドリップコーヒーとは?

Photo by 今野直倫

ドリップ(Drip)とは、英語で「滴る」や「落ちる」という意味です。ポタポタとコーヒーが滴状に落ちる様子から、「ドリップコーヒー」と名付けられました。

ドリップコーヒーの淹れ方はシンプルで、フィルターの中に挽いたコーヒー粉を入れてハンドドリップでお湯を注ぎます。お湯の重みだけでコーヒーを抽出する仕組みで、やり方次第では風味や香りが大きく変わります

ドリップコーヒーがおすすめな人は以下の5つ。

・インスタントコーヒーでは物足りない
・コーヒーマシンを置く場所がない
・手軽においしいコーヒーを淹れたい
・いろいろな種類の豆を楽しみたい
・家でコーヒーを味わいたい

ドリップコーヒーの魅力は、インスタントコーヒーよりも本格的な味や香りが楽しめる点です。また、コーヒーマシンのような機材は必要ないから置き場所にも困りません。

自分好みのコーヒー豆を見つける楽しみもあるので、自宅でいつでもカンタンにおいしいコーヒーが味わえますよ。

ドリップコーヒーの味や淹れ方は?ほかの種類との違い

Photo by 今野直倫

インスタントコーヒーとドリップコーヒーの違い

インスタントコーヒーは、コーヒー豆から抽出した液体を乾燥させて粉末状にしたものです。

水分を与えると、元の抽出液に戻るので手軽にコーヒーを楽しめます。しかし、インスタントコーヒーのデメリットは風味や香りを失う点です。一方、ドリップコーヒーは手間がかかる分、本格的な味わいを楽しめます。

エスプレッソとドリップコーヒーの違い

エスプレッソは専用のマシンで、強制的に圧力をかけながら短時間で抽出します。エスプレッソはマシンの力で強制的に抽出しているため、濃厚な味わいが特徴。エスプレッソカップという小さなカップに注いで、カフェラテやカプチーノとして飲まれます。

ドリップコーヒーとの違いは、コーヒー豆の挽き方です。ドリップコーヒーの場合は『中挽きから中細挽き』ですが、エスプレッソは『極細挽き』にします。

一度に抽出できるコーヒー量も異なり、ドリップコーヒーが10gのコーヒー豆で約120ccに対し、エスプレッソは12gのコーヒー豆で約30ccしか抽出できません。

フレンチプレスとドリップコーヒーの違い

フレンチプレスは、フランスで開発されたガラスポットの抽出器具です。

フレンチプレスの特徴は独特のオイル感。ドリップコーヒーはペーパーフィルターにコーヒーの油分が吸収されます。フレンチプレスはコーヒーの油分をそのまま楽しめるため、コーヒー本来の風味を味わうのにピッタリです。

豆の挽き方は中挽きが向いていて、フィルター部分にコーヒー粉をセットしてお湯を注ぎます。スプーンで数回かき混ぜてから、コーヒー粉とお湯をなじませて4分ほど置く。あとは金属製フィルターをゆっくりとプレスすれば完成です。

ただし、フレンチプレスのデメリットは後始末が面倒なこと。また、独特のオイル感が苦手な方には不向きでしょう。

アメリカーノとドリップコーヒーの違い

アメリカーノとは、エスプレッソをお湯で割ったコーヒーです。

一般的なアメリカンコーヒーは、ドリップコーヒーをお湯で割っているため味が薄い印象ではありませんか。しかし、アメリカーノはアメリカンコーヒーよりも濃い味が特徴です。

たとえば、スターバックスで提供されているカフェ・アメリカーノは、強めにローストしたコーヒー豆を使用しています。そのため、あっさりしていて酸味が苦手な人にぴったりです。

ただし、お店で注文する場合はドリップコーヒーよりもコストが高いデメリットがあります。
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