カフェイン入りの飲み物

紅茶やコーヒーなどに含まれるカフェインは、血管を収縮させる作用があります。カフェイン入りの飲み物を摂ると血圧が一時的に上がるおそれが。高血圧の方はカフェインを摂り過ぎないようにしましょう。コーヒーの場合、一日に3杯までが目安です。

また、市販の甘いコーヒー飲料には糖質が多く含まれています。糖質を摂り過ぎると、高血圧の原因である肥満につながるため、注意してくださいね。(※3,9,10,11)

血圧を下げる食べ物

野菜

ここまで塩分量(ナトリウム)が多い食べ物についてご紹介しましたが、血圧を下げる食べ物や栄養素にはどんなものがあるのでしょうか。野菜に豊富なカリウムには、腎臓において食塩の排出を促すはたらきがあり、血圧を下げる作用が期待できます。

なお、カリウムは水に溶けやすい性質があります。効率よく摂るには生野菜のサラダにしたり、スープや煮物にして汁ごと食べたりするのがおすすめです。(※1,12)

きのこ

きのこ類はカロリーが低く、血圧を下げるために減量を心がけている方に向いている食べ物のひとつ。たとえば、えのきだけ100gあたりのカロリーは34kcal、ぶなしめじは22kcalです。カリウムも多く含まれています。

また、きのこ類には、便量を増やして大腸を刺激し、排便を助ける不溶性食物繊維が豊富。便秘対策に役立つため、排便時の血圧上昇が気になる方にぴったりです。(※2,3,4,13)

海藻

海藻類にはカリウムのほか、水溶性食物繊維が豊富に含まれています。わかめや昆布などに見られる、ぬめり成分のアルギン酸が水溶性食物繊維の一種です。水溶性食物繊維は塩分(ナトリウム)の排出を促すはたらきがあるため、高血圧対策に役立ちます。

また、海藻類には、カリウムの作用をサポートするマグネシウムが豊富です。低カロリーな食べ物なので、ダイエット中の方でも安心して摂り入れられます。(※13,14)

乳製品

牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、血圧を安定させるはたらきがあるカルシウムが多く含まれています。カルシウムは不足しやすい栄養素なので、体内への吸収率が高い乳製品をしっかり摂りましょう。

カルシウム不足が続くと、骨に蓄えられているカルシウムが溶け出し、血液中のカルシウム濃度が高くなります。すると血管が収縮したり、血流が悪くなったりして血圧が上がるため、注意が必要です。(※1,15)
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