4. 調味料を加え、肉味噌に仕上げる

Photo by 宮本信義

高野豆腐が色づいてきたら、しょうがのみじん切りを加え、しょうゆ、紹興酒、甜麺醤を加えます。甜麺醤を入れたら弱火にして30秒ほど炒めれば、肉味噌のできあがりです。

「甜麺醤を入れると焦げやすいので、甜麺醤を入れたあとは弱火にしましょう」

5. 塩を加えた熱湯で絹豆腐をゆでる

Photo by 宮本信義

ひと口大に切った絹豆腐を、塩大さじ1杯(分量外)を加えた熱湯でゆでます。絹豆腐を入れて再沸騰したら、ざるにあげましょう。

「このひと手間をかけることで豆腐の表面が固くなり、煮崩れしにくくなります。ただ、ゆでたあと長時間置いてしまうと、豆腐同士がくっついてしまうので、手際よく仕上げましょう」

6. 調味料を炒め、絹豆腐、肉味噌を加える

Photo by 宮本信義

麻婆豆腐を仕上げていきます。

まずは(a)の調味料を鍋に入れ、中火で熱します。全体が混ざったら紹興酒、しょうゆ、チキンスープ、5の絹豆腐、最後に4の肉味噌を加え、弱火で加熱します。

「チキンスープは顆粒のもので構いません。スープは熱々を使いたいので温度が低い場合は、豆腐や肉味噌を加える前にいったん沸騰させましょう」

7. 絹豆腐が温まったら、小ねぎ、水溶き片栗粉を加える

Photo by 宮本信義

絹豆腐が温まったら小ねぎを加え、水溶き片栗粉を回し入れます。強火にして、軽く混ぜながら加熱し、とろみがついたらできあがりです。お好みで花椒を加えましょう。

水溶き片栗粉は水とでんぷんをなじませるために事前に作っておくのがポイントです。かき混ぜるときは、豆腐を割らないようにおたまの背の部分を使ってくださいね」

肉なしとは思えない!ヘルシーなヴィーガン風麻婆豆腐

Photo by 宮本信義

肉を使っていないとは思えないほど、味、コク、そして辛み十分の四川風麻婆豆腐ができあがりました。ひき肉代わりの高野豆腐は、見た目も食感も本物そのもの。

「肉味噌は冷めるとカリカリしてくるので、塩とごま油で和えたほうれん草や春菊のサラダにトッピングするのもおすすめ。ほかにも、ゆでたもやしや坦々麺にかけるなど、いろんな使い方ができますよ。

高野豆腐は薄く切って焼くとカナッペのように使えるし、パン粉代わりにミートボールに混ぜ込むと肉汁を含んでボリュームもアップしますよ」と井桁シェフ。

キッチンの片隅で忘れ去られるには惜しい高野豆腐を有効活用できるヘルシー麻婆豆腐、今晩の食卓にいかがでしょう。

【参考文献】
(2022/01/12参照)
取材協力

Photo by 中國菜 老四川 飄香小院 六本木ヒルズ店

取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

関連レシピはこちら▼

編集部のおすすめ