4. 水を加えて、蓋をして5分蒸し煮する

Photo by Noriyoshi Miyamoto

水100ccを加えて蓋をして、弱めの中火で5分ほど蒸し煮にします。

「玉ねぎを炒めるとき、ずっとお鍋にはりついてるのはおっくうですよね。そんなときは、少しだけ水を加えて蒸し煮にしましょう。飴色になるまで炒めずとも、玉ねぎの旨味や甘味をしっかりと引き出せます」

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

蒸し煮して5分たった様子。玉ねぎが透きとおり、鍋の底には玉ねぎの旨味たっぷりの出汁が抽出されています。

5. にんじん、ビーツを加える

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

玉ねぎがしんなりしたら、にんじん、ビーツを加えてさらに炒めます。

「生のビーツは以前より手に入りやすくなりましたが、みつからなかったら缶詰のビーツを使ってくださいね」

6. しょうゆを加える

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

全体がよく混ざったら、隠し味のしょうゆを加え、軽く混ぜます。

7. 牛肉、白ワインを加える

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

塩こしょうした牛肉を鍋に加えて軽く炒め、白ワインを加えます。

「脂っこくならないよう、脂の少ないもも肉を使います。長く火を入れると硬くなってしまうので、最後のほうで加えるのがポイントです」

8. キャベツ、水、トマトジュースを加える

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

キャベツを加えて、残りの水200cc、トマトジュースを回し入れ、軽く混ぜて全体を馴染ませます。蓋をして中火で8〜10分ほど煮込みます。

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

10分という短い煮込み時間ですが、旨味たっぷりのボルシチの完成です。お皿によそって、ヨーグルトを混ぜたサワークリームをトッピングしていただきましょう。

クリスマスディナーに華を添える。和風ボルシチのレシピ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

ビビッドカラーのボルシチにトッピングの白いサワークリーム、そしてグリーンのサラダやお気に入りのパンを添えれば、一気にテーブルが華やぎます。

「このレシピでは煮込み時間は10分程度ですが、さらに煮込むとビーツが溶けてまた違った味わいになります。長時間煮込む場合は肉をいったん取り出して、硬くならないようにしてくださいね。

サラダのドレッシングは、オリーブオイル大さじ2杯、ワインビネガー大さじ1杯に、塩やハーブで風味をつけました。すりおろしたチーズやカットしたいちじくを添えたり、小さく角切りにしたいちごをドレッシングに加えたりすると、一段と華やかになりますよ」

つい食べ過ぎてしまいがちなクリスマスの時期も、身体にやさしいスープメインの食卓なら翌日も安心ですね。次回はアメリカ生まれのスープ、ガンボスープをご紹介します。お楽しみに!

取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

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