【Q&A】チョコレートが貧血対策に逆効果になることもある?

A:チョコレートに含まれるタンニンというポリフェノールには、鉄の吸収を妨げる作用があります。

そのため、とくに高カカオのチョコレートを食べ過ぎると、逆に貧血になるおそれがあると考えられています。しかし、タンニンは緑茶やコーヒーなどにも含まれており、通常の量であれば問題ないともいわれています。一日あたりの摂取量を守り、過剰摂取しないよう気を付けましょう。(※8,11,12)

【Q&A】貧血に対してチョコレートは即効性がある?

A:チョコレートに即効性はありません。

貧血対策には、鉄分の多い食材を摂り入れることが大切です。鉄分摂取を、チョコレートだけに頼るのは避けましょう。赤身の肉や魚に豊富な吸収率のよい「ヘム鉄」をはじめ、野菜や豆類に多い「非ヘム鉄」も、たんぱく質やビタミンCと摂ることで吸収がよくなります。バランスよく摂るようにしましょう。(※8,11,12)

【Q&A】チョコレートを食べたくなるのと貧血は関係がある?

A:関係があるかどうかはわかっていません。

チョコレートを食べたくなることが貧血と関係があるという研究や報告はないものの、無性に食べたくなるときは、マグネシウムが不足しているとの見解があります。マグネシウムは、体の中に栄養素を届けるはたらきがあり、不足すると疲れを感じやすくなるといわれていますよ。また、甘いものが食べたいときは三大栄養素が不足しているとも考えられているため、しっかりと食事を摂りましょう。(※13,14)

貧血のときはチョコレート以外の食材も摂ろう!

チョコレートには鉄や葉酸など、貧血対策に必要な栄養が含まれています。ただし、チョコレートには鉄の吸収を妨げる成分が含まれていたり、脂質・糖質が多く肥満につながりやすかったりというデメリットも。チョコレートだけではなく、ほかの鉄が豊富な食材もしっかり摂ってくださいね。
【参考文献】
※2 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2024/02/19参照)
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