歯磨きを忘れずにする

虫歯の原因となる「砂糖」を多く含むチョコレート。食べたあとは、しっかり歯を磨くことを忘れないようにしてください。

なお、砂糖の含有量が多いほうが虫歯になりやすいと考えられるほか、カカオポリフェノールは虫歯になりにくいとの研究報告もあるため、虫歯のリスクを減らすには高カカオのチョコレートを選ぶといいかもしれません。とはいえ、食後の歯磨きは怠らないようにしてくださいね。(※18)

カフェイン量に注意

チョコレートにはカフェインが含まれています。ミルクチョコレートでは微量(Tr)ですが、スイートチョコレート(カカオ増量)では、100gあたり100mg含まれています。コーヒーや緑茶など、カフェインを含む飲み物と一緒に摂っていると、知らぬ間にカフェインの摂り過ぎになってしまうおそれも。

とくに妊娠中はカフェインの摂取量に気をつける必要があるため、適量の摂取を心がけましょう。(※6,19,20)

チョコレートの一日あたりの摂取量

チョコレートのような間食から一日に摂ってよいカロリーの目安は、200kcalです。この目安を守れるミルクチョコレートの量は約36gで、板チョコ10かけ程度に相当します。ミルクチョコレート36gから摂れる鉄の量は、0.9mgと多くありません。

間食のチョコレートだけでは鉄をしっかり摂れないため、ほかの鉄が豊富な食材も活用することが大切です。とくに鉄の吸収率が高い赤身魚や、レバーなどをおかずに使うのがおすすめ。(※2,21,22,23)

【Q&A】チョコレートが貧血対策に逆効果になることもある?

A:チョコレートに含まれるタンニンというポリフェノールには、鉄の吸収を妨げる作用があります。

そのため、とくに高カカオのチョコレートを食べ過ぎると、逆に貧血になるおそれがあると考えられています。しかし、タンニンは緑茶やコーヒーなどにも含まれており、通常の量であれば問題ないともいわれています。一日あたりの摂取量に気をつけ、過剰摂取しないようにしましょう。(※24,25)

【Q&A】貧血に対してチョコレートは即効性がある?

A:チョコレートに即効性はありません。

貧血対策には、鉄分の多い食材を摂り入れることが大切です。鉄分摂取を、チョコレートだけに頼るのは避けましょう。赤身の肉や魚に豊富な吸収率のよい「ヘム鉄」をはじめ、野菜や豆類に多い「非ヘム鉄」も、動物性たんぱく質やビタミンCと摂ることで吸収がよくなります。バランスよく摂るようにしましょう。(※21,24,25)

【Q&A】チョコレートを食べたくなるのと貧血は関係がある?

A:関係があるかどうかはわかっていません。

チョコレートを食べたくなることが貧血と関係があるという研究や報告はないものの、無性に食べたくなるときは、マグネシウムが不足しているとの見解があります。マグネシウムは、体の中に栄養素を届けるはたらきがあり、不足すると疲れを感じやすくなるといわれていますよ。また、甘いものが食べたいときは三大栄養素が不足しているとも考えられているため、しっかりと食事を摂りましょう。(※26,27)
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