ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

ダイエット中は高カカオチョコレートがおすすめ

健康に良いとされ注目を集めている高カカオチョコレート。では、通常のチョコレートと高カカオチョコレート、一体なにが違うのか知っていますか?その大きな違いは、チョコレートの原材料であるカカオの含有量が違います。明確な定義で定められているわけではありませんが、一般的にカカオ分70%以上のものを高カカオチョコレートと呼びますよ。ちなみに、スーパーでよく見かけるミルクチョコレートのカカオ分は35~40%です。(※1,2)

チョコレートの種類ごとのカロリー・栄養価を比較

カロリー糖質食物繊維たんぱく質脂質
高カカオチョコレート560kcal32.0g12.0g10.0g44.0g
ホワイトチョコレート588kcal50.3g0.6g7.2g39.5g
ミルクチョコレート550kcal51.9g3.9g6.9g34.1g
スイートチョコレート530kcal44.9g7.7g5.8g37.7g
(※3,4,5,6)
チョコレートの種類によって、カロリー・栄養価にどれだけ違いがあるのか100gあたりで比較してみましょう。

このなかでカロリーがもっとも高いのはホワイトチョコレートです。高カカオチョコレートは2番目にカロリーが高いですが、食物繊維・たんぱく質が豊富に含まれていますよ。また、糖質量に関しては、高カカオチョコレートがもっとも低いことがわかります。

高カカオチョコレートがダイエットに役立つ理由

ダイエットに役立つ理由

  1. 便秘対策になる
  2. 食欲がおさえられる
  3. 血糖値の急上昇がおさえられる

便秘対策になる

カカオは、食物繊維が豊富。食物繊維は、腸内環境を整えるうえ、善玉菌を増やす作用があります。また、近年の研究により、たんぱく質の一種であるカカオプロテインには便のカサ増し作用が期待できることがわかりました。そのためカカオは便通をスムーズにし、便秘対策に役立ちますよ。(※7,8)

食欲がおさえられる

カカオに含まれている成分で注目したいのが「テオブロミン」。テオブロミンは苦味成分で、カカオ豆特有の成分です。テオブロミンには、脳内ホルモンであるセロトニンの分泌を増加させるはたらきがあります。

セロトニンは精神を安定させリラックス感が得られるほか、食欲を抑制するはたらきが期待できますよ。(※9,10)

血糖値の急上昇がおさえられる

私たちが生きていくには食事を欠かすことはできません。食事をすると、糖分が血中へ取り込まれ血糖値が上昇します。ただし、食品によって血糖値の上がりやすさはさまざま。

食後血糖値の上昇率を示す指標に「GI値」が使われ、GI値が高いほど血糖値が急上昇し多量のインスリンが分泌されます。反対に、GI値が低いほど血糖値の上昇率はゆるやか。GI値は43のチョコレートは、低GI食品に分類され血糖値が上がりにくい食品といえますよ。(※11)
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