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生殖巣・鰓
外套膜のひとつ内側に沿うようにしてあるのが「生殖巣」です。その名のとおり、産卵のための部位で、産卵期になると大きく膨らみます。その近くには「鰓(えら)」があり、呼吸をおこなったり海の中からエサの取り込みをおこなったりしていますよ。(※1,5)
蝶つがい・中腸線
貝殻のお尻のほう(結合部分)には、靱帯である「蝶つがい」があります。蝶つがいだけだと貝殻が常に開いた状態になるので、貝柱を使って閉じているんですよ。
そして蝶つがいのすぐそばには、通称「ウロ」と呼ばれる「中腸線(ちゅうちょうせん)があります。これは肝臓と膵臓のはたらきをする部位で、内部には胃がありますよ。(※1,5)
そして蝶つがいのすぐそばには、通称「ウロ」と呼ばれる「中腸線(ちゅうちょうせん)があります。これは肝臓と膵臓のはたらきをする部位で、内部には胃がありますよ。(※1,5)
心臓
中腸線のすぐそばには心臓があります。ホタテの心臓は「2心房1心室」というシンプルな構造をしていますよ。血液は無色透明なのが特徴です。(※1,5)
ホタテの目はいくつある?
ホタテの目は、個体にもよりますが上下合わせて約80~100個ほどあります。たくさんの目が貝全体をぐるりと囲んでいるため、外敵の接近をすばやく察知することができます。1個の目で約100度を見渡せる広い視野も特徴。また、目の大きさはわずか1mmしかありません。(※3,4,5)
ホタテの視力は?どんな風に見えている?
ホタテの視力は明るさが判別できる程度で、色や物の識別はできません。(※2,3)
ホタテの目は驚くほど複雑な構造
ホタテの目は高等動物に匹敵するほど複雑な構造で、研究者の間でも注目されています。
特徴のひとつが、目のうしろ側に反射鏡をもっていること。人間を始めとする多くの生物の目は、レンズで光を集めて網膜に当てますが、ホタテの目は光を集めるために反射鏡を使います。この構造は、天体観測に使われる反射式望遠鏡に似ているとされています。
もうひとつの特徴は、網膜がふたつあること。反射鏡から近い網膜は弱い光に反応し、遠い網膜は強い光に反応するため、ホタテは一度に2種類の映像を見ていると考えられています。
海底の砂地に潜むことの多いホタテにとって、この複雑な目の構造は、周囲の様子を知るために重要な役割を果たしていることがわかります。(※5,6,7)
特徴のひとつが、目のうしろ側に反射鏡をもっていること。人間を始めとする多くの生物の目は、レンズで光を集めて網膜に当てますが、ホタテの目は光を集めるために反射鏡を使います。この構造は、天体観測に使われる反射式望遠鏡に似ているとされています。
もうひとつの特徴は、網膜がふたつあること。反射鏡から近い網膜は弱い光に反応し、遠い網膜は強い光に反応するため、ホタテは一度に2種類の映像を見ていると考えられています。
海底の砂地に潜むことの多いホタテにとって、この複雑な目の構造は、周囲の様子を知るために重要な役割を果たしていることがわかります。(※5,6,7)
【まとめ】ホタテの目の特徴
- ホタテの目は通称「ヒモ」と呼ばれる外套膜(がいとうまく)の縁にある
- 外套膜にある黒い点々がホタテの目で、大きさはわずか1mm
- 上下合わせて約80~100個あり、約100度を見渡せる広い視野をもつ
- 視力は明るさを認識できる程度。色・物の識別はできない
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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