ライター : とも

子育てフードライター

この記事でわかること

ホタテの内側は貝柱、外套膜、生殖巣、鰓、蝶つがい、中腸線、心臓で構成されています。目は外套膜にあり、数は上下合わせて約80~100個ほど。1個の目で約100度を見渡せる広い視野を持ちます。視力は明るさを判別できる程度で、色や物の識別はできません。

ホタテの目は反射鏡やふたつの網膜を持つ複雑な構造をしていることから、研究者の注目を集めています。

ホタテの目はどこにある?

ホタテの目は、ヒモと呼ばれる外套膜(がいとうまく)にあります。外套膜は貝殻を作ったり、動く方向を決めたりするはたらきをもつ部位。外套膜の縁をよく見ると、黒い点状のものが並んでいるのがわかります。この黒い点のひとつひとつがホタテの目なんです。(※1)

ほかの2枚貝にも目はある?

ホタテと同じ2枚貝である、あさりやはまぐりなどには目がありません。自らえさを探すのではなく、器官から水と一緒に水中の栄養分を濾し取っているため、目は必要ないと考えられています。

ですが、ホタテのように2枚貝のなかには原始的な目をもつ貝も存在します。(※2)

ホタテ内部の構造はどうなっているか

そもそもホタテの貝殻の内側はどんな構造になっているのでしょうか。目がある外套膜のほか、貝柱や生殖巣など、内部はさまざまな部位で構成されています。ここではよりイメージしやすくなるよう、ホタテの内部構造を見ていきましょう。

貝柱

ホタテの身のなかでも、もっとも大きく、内側にある部位が貝柱です。貝柱は両方の貝殻を閉じるはたらきをする部位で、泳ぐのに欠かせない部位。ホタテの場合、生まれたときはほかの2枚貝と同じく2カ所に貝柱がありますが、成長するにつれて一方が退化して一方が発達し、大きな貝柱になります。(※1,5)

外套膜(目)

前述のとおり外套膜は貝殻を作る目的をもつ部位で、貝殻の一番外側ををぐるっとまわるように付いています。ホタテの目もここにあり、広く点在していますよ。(※1,5)
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