見た目を比較

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プリンの黄金比といわれている200ccで作ったプリンはスッとスプーンが入り、持ち上げてみるとふるふると少し揺れました。しっかりと形は保っているものの、「固めプリン」という印象はありません。

150ccと100ccのプリンはどちらも固く、スプーンを入れたときに抵抗がありました。すくってみると形もしっかりと保っています。

卵の割合がもっとも少ない300ccのプリンはスプーンですくってみると一番やわらかく、とろっとしていました。崩れてしまうほどではありませんが、型から外すのはむずかしそうな固さです。牛乳の割合が多いせいか、ほかのものと比べると色が少し薄かったように思います。

食感と味を比較

牛乳300cc、砂糖75g

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牛乳200cc、砂糖50g

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牛乳150cc、砂糖35g

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牛乳100cc、砂糖25g

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300ccのプリンは口の中に入れるとスッと溶けてしまいそうなくらい、とろける食感でした。卵の風味よりも牛乳のミルク感がしっかりと味わえ、やさしい甘さに仕上がりました。

200ccのプリンはとろけるほどではありませんが、なめらかな食感でした。舌で軽く力を入れると簡単に崩れるほどのやわらかさに仕上がりました。卵と牛乳のバランスもちょうどよく、まさに「王道のプリン」という感じです。

150ccのプリンは表面はツヤがあってぷるんとしていますが、食べてみるとしっかりと弾力があり、むっちりと固い食感に仕上がりました。ミルク感はあまり感じられず、卵の風味が強く濃厚なプリンになりました。

100ccのプリンは噛みごたえがあり、しっかりと咀嚼する必要がありました。かなり固いプリンに仕上がったのではないかと思います。牛乳の割合が一番少ないので、卵の風味がかなり強く、甘さも控えめでした。この割合にするならもう少し砂糖を増やしてもよかったかも?とも思いました。

卵の割合を変えると固さだけでなく風味にも影響する!

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卵の割合を変えたことで、固さだけでなく色や風味にもかなり違いが出ましたね!

検証の結果、希釈度が高ければ高いほど卵の熱凝固性が強まることが判明。型から取り出して器に盛り付けられる固さにしたいなら卵と同量〜2倍の牛乳を。型に入れたままスプーンですくって食べるのであれば3倍の牛乳を入れて作ってみてください。また、これ以上牛乳の割合が多くなると卵の風味が薄れて、プリンとは別物になってしまう心配があるので、卵黄のみを加えて卵の風味を足すなどの工夫が必要だなと思いました。

今回は卵の割合を変えて実験をおこないましたが、砂糖の量だけを変えてみたり、牛乳と生クリームを使ってみたり、卵黄を加えてみたりしても仕上がりに違いが出てくるのではないかと思います。

固めのプリンが好きな方、なめらかなプリンが好きな方、それぞれ好みがあると思います。卵の性質や検証結果を参考に、ぜひ自分好みのプリン作りに挑戦してみてください♪

次回は「クッキーの生地に使う卵」について詳しくご紹介していきます。お楽しみに!


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