オートミールの栄養は妊婦や子供が摂っても良いのか

オートミールは、妊娠中の方や子どもでも取り入れられます。

特に妊娠中は、女性ホルモンの分泌が盛んになり、腸の運動が抑えられるため、便秘になりやすくなります。オートミールは水溶性と不溶性の食物繊維をバランス良く含んでいるため、便秘対策に役立ちますよ。また、赤ちゃんに供給されて必要量が増えるも多く含まれています。

子どもでは、体や脳が成長し、血液や筋肉が増加するときにが必要になります。子どもの成長にとっても鉄の摂取は重要です。

オートミールは穀類のなかでも鉄を豊富に含んでいるため、料理やおやつ作りに活用して取り入れてみましょう。(※1,4,10,11,12)

オートミールの栄養は離乳食で摂り入れて良いか

オートミールは、離乳食初期から取り入れることができます。細かく砕かれているタイプを使うと、おかゆ状になりやすく便利ですよ。

オートミールに含まれる鉄は、離乳食期にも重要な栄養素。特に母乳育児の場合は、生後6か月頃から鉄欠乏になりやすいという報告があるため、鉄を含む食品の摂取を意識しましょう。

ただし、オートミールだけに頼らず、さまざまな食品から鉄を摂ることが大切です。また、ほかの食材と同じように、初めて与える際は少量ずつ様子をみて食べさせてあげてくださいね。(※13,14)

オートミールの基本の食べ方

オートミールの基本の食べ方は、水や牛乳で煮込んでおかゆ状にすること。電子レンジでも作れます。吹きこぼれないよう、深めの鍋や容器を使いましょう。塩味をきかせても、甘くしてデザートのようにしてもおいしく食べられ、アレンジは自在です。

また、食べる前日の夜に仕込んでおく「オーバーナイトオーツ」は、朝忙しい方にぴったりですよ。オートミールを好みの牛乳や豆乳、ヨーグルトなどと混ぜてひと晩冷蔵庫で冷やすというもの。フルーツやナッツをトッピングして楽しめます。

オートミールの栄養を活かす食べ方

オートミールに含まれる鉄は、鉄のなかでも吸収率の低い非ヘム鉄。非ヘム鉄は、動物性たんぱく質ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップします。

鉄を効率良く摂るには、肉や魚といったたんぱく質、ビタミンCが豊富なフルーツや野菜と合わせるのがおすすめです。

また、ビタミンEのもつ抗酸化作用は、ビタミンAビタミンCと合わせて摂ることでよりはたらきが高まります。ビタミンAは卵や緑黄色野菜に多く含まれていますよ。(※1,6,8,15,16)

オートミールだけでは栄養不足になる可能性がある

オートミールは栄養豊富な食品です。しかし、オートミールだけではたんぱく質や脂質、ビタミンA、ビタミンCなどの必要な栄養素が足りません。健康な体を維持するためには、主食・主菜・副菜のそろった食事を意識しましょう。

オートミールは、炭水化物が主体の主食にあたります。主菜(たんぱく質・脂質)、副菜(ビタミン・ミネラル)を合わせると、バランスが整いやすくなりますよ。(※1,17)

オートミールの栄養を効率よく摂れるレシピ8選

1. いちごとアーモンドのオーバーナイトオートミール

豆乳やヨーグルトにオートミールをひと晩つけて、朝は冷蔵庫から出すだけで食べられるオーバーナイトオートミール。朝は調理している暇がないという方におすすめです。ヨーグルトのたんぱく質と、いちごに含まれるビタミンCで、オートミールの鉄の吸収率がアップしますよ。(※1,8)
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