ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

マグネシウムとは

マグネシウムとは、人の体に必要なミネラルの一種で、リンやカルシウムなどと一緒に骨を構成している成分です。そのほかにも、体内のさまざまな代謝を助けるはたらきを持っています。いろいろな食材に含まれているため不足することはほとんどありません。(※1,2)

マグネシウムを多く含む食べ物一覧

マグネシウムを多く含む食べ物の一覧です。

・木綿豆腐(1丁・350g)……200mg
・蒸し大豆(1パック・100g)……110mg
・ごぼう(1本・180g)……97mg
・あさり(殻付き10個・80g)……80mg
・きんめだい(1切れ・100g)……73mg
・あおさ(小さじ1・2g)……64mg
・納豆(1パック・50g)……50mg
・モロヘイヤ(1束・100g)……46mg

豆類や野菜類、魚介類に多く含まれていることが分かりますね。特に木綿豆腐は、製造工程でにがり(主成分は塩化マグネシウム)が添加されているため、マグネシウムが多く含まれています。マグネシウムは日常的に食べる食材に多く含まれているんですよ。(※3,4)

マグネシウムの効果効能

エネルギー代謝をサポート

マグネシウムは、エネルギーを作る過程で必要な成分です。体のなかに摂り入れた食べ物の栄養成分からエネルギーを作り出すときに、マグネシウムが使われます。人間が活動するためにはなくてはならない成分です。(※5)

骨の健康を維持する

骨はミネラルとコラーゲンで構成される骨基質からできています。ミネラルはカルシウムが主な成分で、リン酸と結合した形で存在しています。カルシウムの1/100ほどのマグネシウムがそこに加わり、骨の強さに関与しています。(※2,4)

筋肉の収縮を正常に保つ

マグネシウムには、筋肉の収縮を正常に保つ作用があります。体内に存在するカルシウムと拮抗して、筋肉の収縮を抑制するはたらきが期待できますよ。不足すると筋肉のけいれんを引き起こしてしまうので、不足しないよう意識して摂取したい栄養素です。(※1,5)
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