ライター : 丸山夏名美

食いしん坊ライター/料理研究家

第2回目は四国地方から

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こんにちは!浅草住まいの食いしん坊ライター、丸山です。全国の市場やスーパーをめぐり、各地の美食を探し尽くす筆者が、ご当地調味料を7日間に渡ってご紹介していきます。

日本全国を7つのブロックにわけ、各地方のおすすめ調味料4品と、それぞれ3パターンの食べ方(全84食)をご提案。この年末年始は、おうちで全国各地に思いを馳せましょう!

▼前回の記事はこちら▼

今回ご紹介する絶品調味料は…

・みまから(徳島県、美馬交流館)
・鶴醤/菊醤(香川県、ヤマロク醤油株式会社)
・塩みかん(愛媛県、株式会社ミヤモトオレンジガーデン)
・宗田節 粉末だし(高知県、有限会社新谷商店)

木樽で丹念に仕込まれた「鶴醤」「菊醤」本格天然出汁が欲しいときに役立つ「宗田節 粉末だし」なますや栗きんとんなどお料理を爽やかに変身させる「塩みかん」は、“時短おせち”やお雑煮にもとても便利。加えて、旨味と辛味が凝縮した徳島の伝統の味「みまから」をご紹介します。

【徳島県】みまから(美馬交流館)

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徳島県美馬地方に昔から伝わる「みまから青唐辛子」をていねいに輪切りしてごま油で炒りあげ、醤油や鰹節で風味付けした激辛薬味。減農薬栽培された青唐辛子を使用し、素材の魅力を最大限に引き出すため、唐辛子の選別や加工から出荷作業まですべてを手作業でおこなっているそうです。

手加減のない激辛さ!それなのにクセになる風味の豊かさで食が進みます。ご飯だけでなくうどん、ラーメン、カレーライスなどに合わせても、辛いもの好きにたまらないおいしさになります。

おすすめの食べ方

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最初はシンプルにご飯に合わせて。「みまから」だけでもおいしいですし、卵をかければまろやかになります。本当に半端なく辛いので、口に入れた瞬間、脳が辛味の刺激に驚きますが、同時に豊かな風味と旨味が感じられご飯が進む……まさに“あとをひく”味です。

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お次は納豆に合わせてみました。「みまから」に自然の旨味が含まれているので、味付けは醤油少々か塩がおすすめ。すばらしい“旨辛”で、ご飯もお酒も進みます。

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このピリリとした辛味は和え物にもピッタリ。今回は豚肉とアスパラを「みまから」とマヨネーズで和えてみたところ、五感を刺激する即席美味なひと品に。このほかにも、からしや山葵などの辛味を入れるお料理に「みまから」を使えば、新しいおいしさを発見できるはずです。

商品情報

■販売者:美馬交流館
■商品名:みまから
■内容量:20g / 85g
■価格:20g 350円 / 85g 670円(税抜)

【香川県】鶴醤 / 菊醤(ヤマロク醤油株式会社)

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江戸時代“もろみ屋さん”として開業したヤマロク醤油さんは、今では非常に稀少となった本格木樽仕込みのお醤油屋さん。以前、ヤマロク醤油さんの蔵見学をしたことがあるのですが、100年以上前に建てられたもろみ蔵、150年以上使われている木樽に100種類もの酵母菌や乳酸菌が暮らしていて、随一のお醤油を職人さんたちが造り、守っています。

「鶴醤」は普通の二倍の原料と歳月をかけた「再仕込み製法」で、コクとまろやかさを極限まで引き出したお醤油。もう1種類の「菊醤」は旨味成分の強い大粒丹波黒豆を使用した正統派のお醤油で、あっさりと端麗な味と色が魅力です。
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