ライター : FOODIE

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア

この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
今年は「せん切り」ではなく長方形の「薄切り」にした、新食感の紅白なますを作ってみませんか? せん切りの紅白なますよりも食べやすく、パリポリした食感が楽しいおいしさです。

「実は京都の日本料理店では、この切り方が多いんですよ」と話すのは、今回、紅白なますの作り方を教えてくれる、東京・恵比寿の日本料理店<賛否両論>の店主、笠原将弘さん。

大根、にんじん、柚子の皮の切り方も丁寧に解説します。また、余りがちな紅白なますにちょい足しして、味を変化させるアレンジレシピも2品ご紹介するので、お見逃しなく!

笠原流のアイディア満載! 「紅白なます」のポイント

野菜の切り方でおいしさが変わる!

一般的な紅白なますのレシピは、大根とにんじんを「せん切り」にしますが、大胆にも「短冊切り(長方形の薄切り)」にするのが笠原流! パリポリした食感が楽しめ、せん切りの紅白なますよりも甘酢がからみすぎず、漬物感覚で食べやすいおいしさです。 

野菜の水気をしっかり絞ると、甘酢がよくしみる

大根とにんじんに塩をふってしばらくおくと、水気が出てきます。これをギュギューッとしっかり絞ることで、甘酢が薄まらず味がよく染みます。

名脇役! 柚子の皮が味をまとめる

「柚子の皮は香りづけに入れるというより、食べるため」と笠原さん。柚子の皮1/8個分という少しの量なのですが、これを加えるのと加えないのとでは大違い! 柚子のさわやかな香りとほのかな苦みが、上品な味わいにまとめてくれる名脇役。ぜひ加えてほしい材料です!

酸っぱさが苦手なら、甘酢を煮立ててまろやかに

甘酢の酸っぱさが苦手なら、甘酢の調味料を小鍋に入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせるといいでしょう。酢のツンとした酸味の角がとれて、まろやかな食べやすい甘酢になります。

和食のプロが教える「紅白なます」レシピ

材料(作りやすい分量)

・大根(中央部分)…9cm長さ(200~250g)

・にんじん…1本(100~120g)
※あれば京にんじんで作ると赤色が鮮やかになる

・塩…小さじ1/2


<甘酢>
・水…1/2カップ(100ml)
・酢…1/2カップ(100ml)
・砂糖(上白糖)…40g
・淡口しょうゆ…大さじ1/2

・昆布(日高昆布など)…5g

・柚子の皮(黄)…1/8個分

作り方

1.大根とにんじんを3cm長さの短冊切りにする

大根とにんじんは皮をむき、3cm長さの短冊切りにする。

「大根は部位によって味わいが異なります。お正月のおせちなので、いちばんおいしい中央部位(上写真)を使いましょう」

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