ライター : とも花

料理家 / レシピライター

まとめて作って便利!玉ねぎペースト

Photo by とも花

調理時間 50
*調理時間に冷凍する時間は除く
玉ねぎの甘みと旨みをギュッと凝縮!短時間で飴色に仕上げる「玉ねぎペースト」のレシピです。ひとさじ加えれば、いつものお料理がお店に負けないおいしさに。いつでも使えるよう、一度にたくさん作ってストックしておくと便利ですよ。

材料(作りやすい量)

Photo by とも花

短時間でおいしく作るためのコツ

  1. 玉ねぎは、繊維に対して垂直に薄くスライスしましょう。繊維が断ち切られるので火が通りやすくなり、口当たりがやわらかくなりますよ。そして炒める前に一度、凍らせましょう。
  2. 冷凍すると玉ねぎの細胞にある水分が膨張し、細胞壁が壊れます。調理で解凍されるときに壊れた細胞壁から水分が出やすくなるため、早い段階で玉ねぎがしんなりとし、炒め時間が短くなるのです。
  3. 調理には厚手の鍋を使いましょう。鍋底に広げた玉ねぎに均等に火が入るので、一部だけ焦げてしまうといった失敗を防げますよ。

作り方

1.玉ねぎを切る

まな板の上にある縦半分にカットされた玉ねぎ

Photo by とも花

玉ねぎは皮をむき、縦半分に切ります。根と茎の部分はV字に切り込みを入れて取り除きましょう。
まな板の上でカットされている玉ねぎ

Photo by とも花

切り口を下にしてまな板に置き、さらに縦半分にカットします。
まな板の上でスライスされている玉ねぎ

Photo by とも花

玉ねぎの向きを横に変え、繊維を断ち切るように薄くスライスします。同じように、すべての玉ねぎを薄切りにしてください。
ジッパー付きフリーザーバッグに詰められたスライス玉ねぎ

Photo by とも花

切り終わった玉ねぎをジッパー付きフリーザーバッグに詰め、できるだけ薄く広げて冷凍庫で凍らせます。

2.玉ねぎを炒める

鍋いっぱいに入れられた、凍った状態の玉ねぎのスライス

Photo by とも花

凍ったままの玉ねぎを鍋に入れます。ふたをして強火にかけましょう。
鍋の中にある玉ねぎから水分がたくさん出ている様子

Photo by とも花

5分ほど加熱すると水分がたくさん出て、玉ねぎがしんなりとしてきます。ふたを取り、強火のまま加熱し続けましょう。 画像では見やすくするため木べらを使って玉ねぎを端に寄せていますが、この段階ではかき混ぜず、鍋に入れっぱなしで構いません。
鍋の中で玉ねぎを炒める様子

Photo by とも花

強火のまま3~4分加熱すると、鍋底にあった水分がほとんど見えなくなります。
鍋底に薄く広げられた炒め玉ねぎ

Photo by とも花

水分が減ってきたら火加減を中火に落とします。玉ねぎを均等に広げ、しばらくそのまま加熱しましょう。
玉ねぎを炒めている鍋に差し水をする様子

Photo by とも花

香ばしい香りが立ち、鍋底からパチパチと音がし始めたら、木べらでかき混ぜ差し水をします。
鍋の中で玉ねぎを炒める様子

Photo by とも花

カラメル色になった玉ねぎのエキスを、木べらで鍋底からこそげるようにして、玉ねぎ全体になじませましょう。
炒めた玉ねぎを鍋底に均等に広げている様子

Photo by とも花

玉ねぎに色が均等になじんだら、再度鍋底全体に広げるようにして加熱します。焼き色が付いたら差し水をしてなじませる、を数回繰り返しましょう。
鍋の中で飴色になった玉ねぎペースト

Photo by とも花

水分が少なくなるにつれて焦げやすくなるので、徐々に火を弱めていきます。色が濃くなり始めたら、絶えずかき混ぜながら炒めてください。焦げそうなときには慌てず、一度火からおろして全体を混ぜましょう。 きれいな飴色になり、ねっとりとしたペースト状になったら完成です。

保存方法

Photo by とも花

完成した玉ねぎペーストは、いつでも使えるようにストックしておきましょう。冷蔵なら3日、冷凍なら1ヶ月ほど保存できますよ。

冷凍するときはフリーザーバッグに薄く伸ばして詰め、できるだけ空気を抜いてから口を閉じてください。菜箸やへらなどで押さえて筋を付けておくと、使いたい分だけ取り出せるので便利ですよ。

玉ねぎペーストを使うおすすめレシピ5選

1. 玉ねぎが主役。オニオングラタンスープ

玉ねぎペーストをたっぷり使う、風味豊かな“食べるスープ”です。コクのあるベーコンとほんのり香る白ワインがよいアクセント。香ばしいバゲットとまろやかなチーズが、主役の玉ねぎを引き立てます。

2. 時短でも本格派!無水キーマカレー

インド料理に欠かせないスパイス「クミン」が香る本格カレー。玉ねぎペーストの甘みとコクで、短時間調理でも深みのある味わいに仕上がりますよ。ひき肉をパラパラになるまでよく炒めるのがおいしく作るコツです。

編集部のおすすめ