ビタミンB2

はちみつに含まれるビタミンB2は、100gあたり0.01mgです。

ビタミンB2は、体内で糖質、脂質、たんぱく質の代謝にかかわり、エネルギーの産生過程で補酵素としてはたらいています。皮膚の健康や粘膜機能を維持する役割もあるため、不足すると口内炎や角膜炎などを起こす原因となります。(※1,7)

ナイアシン

はちみつに含まれるナイアシンは、100gあたり0.3mgです。

ナイアシンは、体内で酵素のはたらきを助ける補酵素として、さまざまな生体反応にかかわっています。エネルギー産生をはじめ、脂肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復・合成、細胞分化など、幅広く役割を担っています。(※1,8)

はちみつは砂糖よりもカロリーが低いのは本当?

重量カロリー
砂糖(上白糖)大さじ1杯/9g35kcal
小さじ1杯/3g12kcal
はちみつ大さじ1杯/21g69kcal
小さじ1杯/7g23kcal
(※1,2,9)
前述したように、同じ重量100gあたりで比べると、はちみつは砂糖よりも低カロリー。しかしカロリーが低いからといって、砂糖の代わりにはちみつを使うときには注意が必要です。計量スプーンを使うと、同じ大さじ1杯でも砂糖とはちみつの重さは違ってきます。大さじ、小さじのそれぞれの重さとカロリーをみてみましょう。

同じ重さで比べたとき、はちみつのカロリーは砂糖より低いですが、計量スプーンを使い同じ量(体積)を用いると、はちみつのほうがカロリーが高くなります。
ただ、はちみつは砂糖よりも甘みを強く感じるのが特徴。砂糖大さじ1杯と同じくらいの甘さを、はちみつは小さじ1杯強で感じられます。同じ甘さを感じるのに必要な量をカロリーで比較すると、砂糖(上白糖)大さじ1杯は35kcal、はちみつ小さじ1杯は23kcal。甘みづけには、はちみつの方がカロリーを抑えられます。(※1,4)

ダイエット中でもはちみつを使用して平気?

砂糖よりも少量で甘みづけが可能なはちみつは、ダイエット中に活用できます。また、砂糖よりも食後血糖値の上昇がゆるやかで、上昇した血糖値が元に戻りやすいとの報告も。

食後に血糖値が急上昇すると、インスリンが血糖値を下げようと過剰に分泌されます。インスリンには、血糖値を下げる際に血液中の糖分を脂肪として貯めこもうとする作用が。血糖値の上昇をゆるやかにすると、インスリンの過剰分泌を抑えられるためダイエットにも役立つといえます。

ですが、もちろん使い過ぎはカロリー過多につながります。なるべく計量して使うようにしましょう。(※10,11)

ダイエット中におすすめなはちみつの組み合わせ

ダイエット中におすすめなのが、ヨーグルトとはちみつの組み合わせ。はちみつにはオリゴ糖が豊富に含まれています。オリゴ糖には、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサとなり、腸内での増殖を助けるはたらきが。

腸内で有用にはたらく菌とそのエサとなるものをあわせて摂る方法は、「シンバイオティクス」と呼ばれ、腸内環境を整えるのに役立ちますよ。ヨーグルトとはちみつの組み合わせはシンバイオティクスを手軽におこなえる、おすすめの組み合わせです。(※12,13)

1才未満の子どもにははちみつを与えないように

はちみつは、1歳未満の乳児には与えないようにしてください。はちみつに混入しやすいボツリヌス菌によるリスクが高いためです。乳児のまだ整っていない腸内環境では、ボツリヌス菌が増殖して毒素を出し、哺乳力の低下や泣き声の変化などの症状があらわれることが。これははちみつを含む飲み物やお菓子についても同様です。1歳未満の乳児に与えるものは、かならず栄養成分表示を確認するようにしましょう。(※14)
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