胎児や子供の発育に影響がある

妊娠中や授乳中は、なるべくカフェインを控えるべきというのは広く知られていますよね。これは妊娠により肝臓の代謝速度が落ち、体内にカフェインが長時間留まることで胎児にもカフェインが届くため。それにより、胎児の発育を阻害するおそれがあります。

また、子供に関してもカフェインの摂取は避けるべきとされています。子供はカフェインによる影響を受けやすく、不安・イライラ感などを生じる場合がありますよ。(※1,2,4)

カフェインの取りすぎとなる量ってどのくらい?

カフェインの上限量飲み物の上限量の目安
健康な成人(18歳以上)400mgコーヒー3杯
紅茶6杯
エナジードリンク2本
妊婦・授乳婦200mgコーヒー1.5杯
紅茶3杯
エナジードリンク1本
子供4~6歳45mgコーヒー75ml
紅茶150ml
7~9歳62.5mgコーヒー104ml
紅茶1杯
10~12歳85mgコーヒー142ml
紅茶1杯
13歳以上の青少年女子体重×2.5mgコーヒー1杯
紅茶2杯
男子コーヒー1杯
紅茶2杯
(※1,5,6,7)
※「飲み物の上限量の目安」は、表に記載のある飲み物のうち、いずれかひとつの飲み物を飲む場合の量です。
※13歳以上の青少年(女子・男子)の「飲み物の上限量の目安」は、15歳の平均体重×2.5mg/kg体重より算出。
カフェイン摂取の上限量は年齢によって異なります。年齢が上がるにつれてカフェインの上限量も増えますよ。

妊婦に関しては、カフェインの取りすぎによって胎児が低体重となるリスクがあります。また、乳幼児はカフェインの排泄能力が低いため、授乳中も控えましょう。妊婦と授乳婦のカフェインの上限量は、健康な成人のおよそ半量と覚えておいてくださいね。(※1,2)

カフェインが多い飲み物を取るときの注意点

注意点

  1. 目安量を守る
  2. 就寝前に飲まない
  3. 間隔を空けて取る

目安量を守る

カフェインの取りすぎ対策として、成人では一日あたりのカフェイン摂取量が400mgを超えないよう気をつけることが大切です。容量が200mlのマグカップでコーヒーを飲む場合、一日あたり3杯にとどめましょう。紅茶は一日あたり6杯が目安です。

妊娠中や授乳中の方は、これらの半量を目安としてくださいね。(※1,5)

就寝前に飲まない

カフェインには覚醒作用があるため、取りすぎると寝つきが悪くなる場合があります。カフェインの影響を受けやすい方は、就寝時刻の5~6時間前からカフェインを控えるようにしましょう。

24時に就寝する場合、18時以降はカフェインを控えるとよいですね。(※8)

間隔を空けて取る

カフェインの取りすぎによる症状を抑えるには、カフェインが含まれている飲み物を一度に飲みすぎないことが大切です。とくにエナジードリンクは多くのカフェインが含まれているものがあるため、一気に飲まないように注意しましょう。

カフェインは4~6時間で摂取した半分が尿として体外に排泄されます。体外に出るまでやや時間がかかるため、間隔をあけて取るようにしましょう。(※1,9)
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