肩甲骨外側マッサージ(棘下筋)

『棘下筋』は肩甲骨の表面から外側にかけて走行している筋肉で、こりを感じやすい部位でもあります。 肩甲骨内縁のマッサージと同じように硬い場所に当てて圧迫する方法もありますが、さらに簡易な方法がありますので、ご紹介します。 1.ほぐしたい方と反対側の手の人差し指から小指までをそろえ、指先を軽く曲げます。 2.その手をほぐしたい側の脇の下に通し、肩甲骨上のこっている場所に4本の指が触れるようにします。 3.数秒間圧をかけてはゆっくり離すという動きを何度か繰り返し、少しずつ当てる位置を上下左右に変えていきます。 4.慣れてきたら、狙った部位に指を当てたまま、肩関節をぐるぐる回すようにすると、よりほぐれやすくなります。 5.片側のマッサージが終わったら、反対側も同様に行いましょう。

おわりに

肩甲骨のこりと痛みについて、原因と解消するためのマッサージの方法、その効果をご紹介しました。 肩や肩甲骨周囲のこりや痛みは、誰もが一度は経験するといっても過言ではないほど、多くの方が悩む問題です。 今回ご紹介したマッサージをうまく活用しながらも、こりや痛みを感じる前に、予防策も並行して行いましょう。姿勢や負荷に気を付けたり、入浴や散歩やジョギングなどの有酸素運動を行ったりすることが、こりの予防につながります。 症状が重くなる前に、早めの対処をし、ご自分の身体とうまく付き合っていただければと思います。

監修

総合診療医 院長 豊田早苗 専門分野 総合診療医 経歴 鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。 2006年とよだクリニック開業。 2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。 資格 医師免許 所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会
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