ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

インフルエンザは食べ物からも予防しよう

食事で免疫力を高めよう

体の抵抗力を高めるために、栄養バランスのよい食事を心がけることも大切です。とくに、きのこ類に多く含まれる「ビタミンD」は、ウイルスをやっつける「抗菌ペプチド」を作って免疫力を向上させるため、インフルエンザ予防に役立つといわれています。(※2) のどや鼻などの粘膜を健康に保つ「ビタミンA」や身体の抵抗力を強くする「ビタミンC」、細菌と戦う抗体のもととなる「たんぱく質」も意識してとりたい栄養素です。(※3,4,5)

インフルエンザを予防する方法は?

インフルエンザにかからないようにするためには、流行前のワクチン接種のほか、生活習慣も重要です。 外出したあとには手洗いをして、手指についたインフルエンザウイルスを洗い流しましょう。アルコール製剤での消毒も効果的です。 インフルエンザが流行しだしたら人混みへの外出を控えるのが理想的ですが、やむを得ない場合は不織布性マスクをつけておくとよいですよ。(※1)

インフルエンザを予防するための飲み物

空気が乾燥するとのどの粘膜の防御機能が低下するため、インフルエンザにかかりやすくなります。加湿器で部屋の湿度をあげるほか、こまめに水分補給をおこないましょう。20分間隔で水分をとるのが効果的だといわれています。(※1,6) とくに緑茶を飲むのがおすすめです。緑茶に多く含まれる「カテキン」には、インフルエンザのウイルスを体内の細胞につきにくくする作用があるといわれていますよ。(※7)

インフルエンザにかかってしまったときの食べ物

消化がよい食べ物を中心に

インフルエンザにかかってしまったときにも栄養補給は大切です。おかゆやうどんなど、胃腸に負担がかからない料理を選びましょう。 なお、香辛料が使われたカレーやマーボー豆腐などの辛い料理は胃の粘膜を刺激してしまいます。天ぷらやとんかつなどの脂っこい揚げ物料理や、食物繊維が多く含まれたごぼうやれんこんを使った料理は消化によくありませんので避けるようにしましょう。(※8)
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