手前味噌ですが〜

「手前味噌ですが、最近料理の腕があがったと家族に言われるんですよ」
「手前味噌ですが、今回の仕上がりには自信があります」

手前味噌で恐縮ですが〜

「手前味噌で恐縮ですが、弊社の社員は志が高く、協力体制も確立しています」
「手前味噌で恐縮ですが、海外で学んだ経験がこのたびの成功につながったと思います」

手前味噌の間違った使い方

※画像はイメージです
手前味噌を「身近なもの・簡単なもの」という意味で使うのはNGです。たとえば、手土産を渡すときに「手前味噌ですが……」と言ったり、いただきもののお菓子を「手前味噌で恐縮ですが……」とお出ししたりすると、本来とは異なる意味合いになるため、気を付けましょう。

手前味噌の同義語と反対語

同義語

自分のこと、また自分に関連することをほめることを表す「手前味噌」の同義語には次のようなものがあります。

・自慢
・自賛
・自画自賛
・自負
・自尊
・矜持(きょうじ:自信と誇りを持ってふるまうこと。プライド)

対義語・反対語

「手前味噌」は自分に自信のあることを表しているので、その反対となる言葉は、次のように自分を相手より下に見たり、まったく自信のない様を表すものとなります。

・謙遜(けんそん)
・卑下(ひげ)

奥ゆかしさを表す日本語「手前味噌」

日本では、表立って自慢するよりも奥ゆかしさのある表現が好まれるもの。「手前味噌」は、そんなときにおすすめの日本語です。謙虚さをもちつつ、アピールしたいときに使ってみてはいかがでしょうか?

なお、「手前味噌」は誤用しがちな言葉でもあります。意味や同義語などを踏まえたうえで、正しく使ってくださいね。
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