手前味噌ですが〜

「手前味噌ですが、最近料理の腕があがったと家族に言われるんですよ」
「手前味噌ですが、今回の仕上がりには自信があります」

手前味噌で恐縮ですが〜

「手前味噌で恐縮ですが、弊社の社員は志が高く、協力体制も確立しています」
「手前味噌で恐縮ですが、海外で学んだ経験がこのたびの成功につながったと思います」

手前味噌の間違った使い方・ビジネスシーンで使う際の注意点

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ビジネスシーンでは、用語を正しく使うことが重要です。間違った使い方をすると相手に不快な思いをさせてしまうことがあるため注意しましょう。

混同してしまいがちなのが、「つまらないものですが……」という表現。手前味噌は自慢したい事柄、良いところを嫌味なく言いたいときに使う言葉のため、手土産やお土産を「手前味噌ですが……」と前置きするのはNGです。またいただきもののお菓子を「手前味噌で恐縮ですが……」とお出ししたりすると、本来とは異なる意味合いになるため気を付けましょう。

他社のこと、相手のことについては「手前味噌」という言葉は使わないのもポイントです。

「手前味噌」という言葉の由来や語源

由来は「自家製味噌」

「手前味噌」の由来は、自家製みそにあるとされています。「手前」には自分を指す意味があるため、各家庭で作っていたみそのおいしさを自慢し合ったことから生まれたという説が有力です。

「手前味噌」の同義語・類語は?言い換え方法も

自分のこと、また自分に関連することをほめることを表す「手前味噌」の同義語には次のようなものがあります。

・自慢
・自賛
・自画自賛
・自負
・自尊
・矜持(きょうじ:自信と誇りを持ってふるまうこと。プライド)

言い換え方法

【ビジネスシーンで使える言い換え例文】
「自画自賛に聞こえてしまうかもしれませんが……」
「恐縮ですが少し自慢させていただくと……」
「自分で言うのも恐縮ですが……」
「僭越ながら……」
「おこがましいかもしれませんが……」

【カジュアルなシーンで使える言い換え例文】
「自慢になっちゃうけど……」
「言うのもなんだけど……」
「我ながら……」
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