ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

ウコン(ターメリック)とは?

ウコン(ターメリック)の原産地は東インドとされ、なんと紀元前970年頃から栽培されていました。現在は南アジアを中心に、熱帯から亜熱帯にかけて広く分布するショウガ科の植物です。

ショウガ科なので、見た目もショウガとそっくりです。日本では平安時代に中国から琉球へと伝わりました。今も日本では沖縄が主な産地で、「うっちん」と呼ばれ親しまれています。

そんなウコンにはどんな作用があるのか、詳しく見ていきましょう。

ウコンの栄養に期待できる効果効能3選

ウコンの効果効能

  1. 二日酔い対策に役立つ
  2. 抗酸化作用
  3. 便秘対策に役立つ

1. 二日酔い対策に役立つ

ウコンは、二日酔い対策に役立つ成分が含まれる食材です。二日酔いは、アルコールを分解する過程で発生するアセトアルデヒドが血中に長時間とどまることで生じると考えられています。

ウコンの色素成分である「クルクミン」と、精油成分の「ターメロン」には、胆汁分泌を促進する作用があります。これによりアセトアルデヒドの代謝が促進されるため、二日酔い対策に役立ちますよ。(※1,2)

2. 抗酸化作用

ウコンの黄色の色素成分である「クルクミン」。ポリフェノールのひとつで、強力な抗酸化作用をもつことが知られています。

私たち人間は生きていくうえで酸素は欠かせませんが、酸素を利用すると同時に体内に活性酸素が生成されます。そのほか、紫外線や激しい運動、ストレスなどでも活性酸素が増えます。クルクミンは、活性酸素によって体が酸化されることから守ってくれますよ。(※1,3)

3. 便秘対策に役立つ

食物繊維といえば根菜に多く含まれているということを知っているひとも多いはず。ウコンを使用するのは主に根っこの部分なので、食物繊維が豊富です。

食物繊維は体内に吸収されない栄養素ですが、大腸を刺激して排便を促すほか、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える作用が期待できますよ。(※4,5)

春ウコンと秋ウコンに効果の違いはある?

春に花を咲かせる春ウコンと、秋に花を咲かせる秋ウコンは、色素成分であるクルクミンの量に違いがあります。クルクミンを多く含む秋ウコンは、強い抗酸化力をもつことで知られていますよ。カレー粉やたくあんなどの色付けに利用されています。

春ウコンはクルクミンが少ないですが、精油成分やミネラルが豊富なため、おなかの調子を整えるはたらきが期待できます。(※6)
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