ライター : きく

人参の種類

西洋人参

五寸人参やミニキャロットに代表される「西洋人参」。普段スーパーや八百屋さんで見かける人参は、この西洋人参がほとんど。後ほど紹介する金時人参よりもカロテンが多く含まれているのが特徴です。(※1) もっともよく私たちの食卓に並ぶのが、長さが15cmから20cmほどの長さの「五寸人参」。きれいなオレンジ色をしていて、これぞ人参という見た目が印象的なひと品です。

金時人参

金時人参は細長く、普段食べている人参とは少し違った雰囲気の人参。西洋人参よりも赤みがかった色をしているのですが、これはリコピンが多く含まれていることを意味しています。(※2) 日本では、江戸時代から戦前まで、この金時人参が主流でしたが、現在では京野菜のひとつとして親しまれています。西洋人参よりも甘みが強く、味が濃いのが特徴です。

人参の旬と産地

1年中スーパーに並んでいる西洋人参ですが、実は旬が年に2回あります。「春夏人参」が4月から7月、「冬人参」は10月から12月になります。特に冬人参は甘みが強く、栄養価が高いと言われています。 金時人参は旬が11月から2月頃と西洋人参の旬よりも遅く、一番おいしくなるのが12月からと言われています。お節の煮しめや紅白なますに欠かせない素材なので、普段はなかなか見かけませんが、師走には店頭に並ぶことがあります。

産地

冷たい気候を好む人参は、初夏は徳島県、秋には北海道、冬は千葉県と季節によって産地が変わります。この中で一番生産量が多いのが北海道、次に千葉県となり、このふたつの道県で生産量の半分を担っています。 また、金時人参は京野菜ということで、関西地方で多く栽培され、もっとも多く栽培しているのは香川県になります。

人参の選び方と保存方法

選び方

オレンジ色が鮮やかな、表皮がデコボコしていないツヤがあるものを選びましょう。人参から生えているヒゲが均等に生えているのも健康的に育ったという証なので、こちらもチェック!また、葉を切り落とした茎の部分が小さなものを選ぶと芯が細く、やわらかい食感を楽しむことができますよ。 なお、葉がイキイキしているものを選ぶと実も新鮮。葉をつけたまま保存すると、実がやわらかくなりすぎてしまうので、葉は切り落としてお料理に使うといいですよ♪

保存

Photo by Snapmart

人参をそのまま保存する場合には、乾燥させないように新聞紙に包み、冷蔵庫で保管します。冬は、新聞紙で包んだら冷暗所での保存もOK!葉付きのものは、葉の部分を根本から切り落とし、別々に保存します。切ったものは傷みやすいので、3日から4日以内に使い切るようにしましょう。

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