ライター : きく

真空パック器はどんなことができる?

真空パック器を使うと袋をしっかり密封できるので、食品の酸化や乾燥など、食材の劣化を防ぐことができます。また、トレイや瓶で保存するよりも省スペースで済むことから、冷蔵庫の収納力がアップ。

真空パックに調味料と食材を入れ、真空パックごとお湯に入れると「真空調理」と呼ばれる浸透圧を利用した調理も可能です。煮魚など手間がかかる調理もこれなら簡単ですね。

フードシーラーとの違い

似たような形のフードシーラーと真空パック器ですが、実は大きな違いがあるんです。それは「真空にできるかどうか」という点。

真空パック器は、袋の中の空気を抜いて「真空」の状態で密封保存するのが特徴です。食品が空気に触れる面積が減るため、雑菌の繁殖や酸化を抑えることができます。精肉や鮮魚などの保存に最適。

一方、フードシーラーには真空にする機能がありません。袋の中に空気が入った状態で封をするので、空気を抜く必要がない食品の保存にむいています。

真空パック器を選ぶときのチェックポイント

脱気力(だっきりょく)

脱気力(だっきりょく)とは、空気を抜く力のこと。家庭用の真空パック器の脱気力は70~80kPa(キロパスカル)のものが一般的です。kPaは圧力を表す単位で、数字が大きいほど脱気力が強いことになります。

脱気力が弱い真空パック器だと、空気が十分抜けないものがあるので脱気力が明記されているものを選ぶと安心です。

操作方法

袋をボックス内に置いて空気を抜く「チャンバー式」は、業務用の真空パック器に多く使われています。液体を真空にしたいときに便利ですが、ボックス内に入りきらない食品を真空にすることができません。

「ノズル式」は、袋の口にノズルを差し込んでからノズル以外の開口部分を押さえ、真空状態にするタイプ。短時間で真空にできる点と、機器自体がコンパクトなのが特徴です。どちらにもメリット・デメリットがあるので真空にしたい食品や収納場所に合わせて選びましょう。

液体対応かどうか

液体対応の真空パック器なら、スープや煮物など汁物の保存も可能です。保存袋を使うタイプと専用容器を使うタイプがありますが、簡単なのは専用容器を使うタイプ。

保存袋を使うタイプは、空気と一緒に液体をチューブで吸い込むため、チューブが詰まってしまうことがあります。

専用容器を使うタイプは、容器とチューブをつなぎ、空気だけを吸い込むのでチューブが液体で汚れる心配がありません。専用容器がひとつあれば使いまわせるのでコスパが良く、お手入れが楽な点もおすすめの理由です。

価格

真空パック器の価格相場は幅が広いのですが、できれば1万円以上の商品がおすすめです。価格の安い真空パック器は、先ほどご紹介した脱気力が低かったり、液体を真空にできない機種も。

せっかく使うなら、さまざまな食品をしっかり真空保存できる機器を選びたいですね。
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