5:上手に握るコツは「あくまでやさしく」

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「さて、肝心の握り方ですが、握るというより形を整える、くらいの気持ちでやったらいいと思います」

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ギュッと握るということはせず、あくまでやさしくごはんにふれる。指でしっかり形をつくって、あとは回してあげるだけ。それを何度か繰り返せば、きれいな三角形になります」

6:上手に海苔を巻く方法と、最後にもうひと工夫

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「うちの場合、150gとサイズが大きいこともあって、おにぎりひとつに海苔全型(1枚:21cm×19cm)の半分を使います。おにぎりを置く場所は、海苔の中心。場所さえ決まればあとはやさしく包むだけです。 両端を立てておにぎりにつけ、角を三角に折っていく。片面が終わったら反対の面も同様にしてください。包み終わったら……まだ完成ではありません。最後に具材を頭にのせる。こうすればどのおにぎりがどの具材か、悩むことがありません」

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「で……、これで完成。我ながらおいしそうにできたと思うんですが、いかがでしょうか」

「おいしいおにぎりの握り方」のポイント

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オニギリイチゴウの柴田さんが教えてくれた、おいしいおにぎりの握り方。ポイントをまとめると、以下のようになります。 1. おにぎり用のお米は冷めてもおいしく甘みの残る銘柄がいい 2. ごはんは硬めに炊くこと。浸水時間は夏場で最低60分 3. ごはんの量は握りやすさ重視。軽くまとめて片手からあふれないくらい 4. 具材は奥までしっかり入れる&塩は適量 5. ギュッと握らずやさしく形を整える 6. 大きめの海苔の真ん中におにぎりを置き、角は三角に折る 7. 最後に、おにぎりの頭に具材をのせたらできあがり
その結果としてできあがったおにぎりは、ごはんに粒感があり、口に含むとほろりと崩れる理想的な仕上がり。それでいてラフに食べても形が崩れることがなく、その食べやすさにも驚かされました。

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もっとも重要なポイントはどこなのか。柴田さん曰く、「繰り返すようですが、力加減です。力まかせに握ってしまえば、ふんわり炊けたごはんが台なしになってしまいます。恋人や家族同様、お米にも愛情をもってやさしく扱ってあげてください」とのこと。 おにぎりを究めたければ、大切なのはなにより愛情。食べる人への気持ちをそのままごはんに向けたなら、自然とおいしいおにぎりが握れるようになるかもしれませんね。

取材協力店 店舗情報

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秋田県産あきたこまちを使った手づくりおにぎりの専門店。販売カウンターだけのこぢんまりとしたお店ながら、おいしい飲食店が軒を連ねる代官山界隈でも評判の高い人気店。ランチタイムには行列ができることも多く、大人から子供までたくさんのファンに支えられている。
構成・文・写真:植松富志男(macaroni編集部)
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