3. 愛知県のしらすの旬

伊勢湾と三河湾の間に位置する南知多は日本有数のしらすの漁獲量を誇ります。中でも有名なのは「シラス日本一の島」として知られる篠島。夜明け前に漁船群が出港する際は、港が真昼のように煌々と明るくなり活気付き、漁港には、釜ゆでしらすを天日干しする風景が広がります。毎年4月に漁の解禁日が発表され12月まで行われるそうです。

旬の時期

愛知県のしらすは、カタクチイワチの稚魚から作られるものがほとんどで、「シロメ」とも呼ばれています。旬は初夏の6月~8月。獲れたての新鮮な生しらすだけでなく、歴史と技術が積み重ねられた加工品も高い品質で知られています。

4. 神奈川県のしらすの旬

関東地方のしらすの名産地。相模湾で獲れるしらすは「湘南しらす」の名前で有名ですね。鎌倉や江の島の名物として、おなじみの人も多いのではないでしょうか。1月~3月は禁漁期間とされているので、現地で新鮮なしらすを楽しみたい場合は時期選びの参考にしてくださいね。

旬の時期

禁漁期間を除いては、ほぼ年間を通してしらすを楽しめますが、特においしいと言われているのが4月~5月に獲れる「春しらす」。黒潮に乗って湾に入ってくるしらすは、甘味がありおすすめです。生しらすはもちろん、生産者が自ら漁に出て加工・直売する釜揚げしらすも大人気。塩以外の添加物は一切使用していないので、しらす本来の味わいが楽しめますよ。

5. 茨城県のしらすの旬

関東地方で神奈川県に続いてしらすの漁獲量が多い茨城県。日立市、鹿嶋市、北茨城市、大洗町が主な産地です。茨城のしらす漁は、全国的にも珍しい1艘曳き。すばやく漁獲し、直後に"活け締め"するので、極めて弱い魚であるしらすを鮮度良く水揚げすることができます。1月の1カ月間は禁漁、解禁時期は2月です。

旬の時期

9月~10月が旬とされ、ほのかな甘味と身がしっかりしまったしらすを堪能することができます。茨城県は全国屈指のしらす加工地としても有名。鮮度維持にこだわり、丁寧に仕上げられるしらす干しは高品質で、県を代表する水産加工品です。

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