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苦味がおいしい「エンダイブ」とは
エンダイブはヨーロッパ東地中海沿岸原産のキク科の野菜です。和名は「キクヂシャ」、別名「ニガチシャ」とも呼ばれる、独特の苦みを持った葉物野菜なんですよ。シャキシャキとしっかりした食感も特徴で、若い葉はほろ苦いくらいですが、緑が濃い葉はとっても苦くなります。株が育ってきたら、外側の葉を内側にかぶせるなどして内側に日を当てないようにし、薄い色の部分が多くなるよう栽培されます。
日本の産地と旬の季節
日本では、主に長野県や静岡県が産地としてあがります。本来11月~3月初旬の冬が旬となる冬野菜ですが、長野県の高地で栽培されているものは、5月ごろから出荷が始まり、11月ごろまで続きます。その後は、ちょうど入れ替わるように静岡県のものが出回り始め、3月頃まで続くんです。ほぼ1年を通して流通しているお野菜なんですよ。
含まれる栄養素
エンダイブにはカリウムやカルシウムがたくさん含まれています。また、緑色の部分にはカロテンも多く含まれているんです。可食部100gあたりの含有量は、カリウムが270mg、カルシウムが51mg、βカロテンが1,700μgとなっています。
英語とフランス語で入れ替わる?チコリとエンダイブの関係性
実はこのエンダイブ、英語名とフランス語名がややこしい食材なのです。ご紹介している"エンダイブ"とは英語で、フランス語では"チコリ"と言います。
一方、フランス語でアンディーブ(endive)とは、英語でチコリを指す言葉なのです。日本では、どちらも英語名の方で認識されており、ご紹介のエンダイブと白いお皿のような葉のチコリは別の野菜となります。
エンダイブの食べ方と保存方法
食べ方
白い部分や薄い緑の部分は苦みがなく、サラダとしていただくのがおすすめ。ギザギザとした葉で、盛り付けるとうまくカサが出るため、こんもりと盛ることができます。ベビーリーフなどほかの葉野菜とミックスしても、ボリュームを出すことができます。
軸の部分は筋っぽく、濃い緑色の部分は苦みが強いためサラダ向きではありません。炒め物やスープに利用するのがいいでしょう。加熱することで苦味が和らぐんですよ。
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