ライター : emi_

「伊勢海老」とは?

高級食材の「伊勢海老」は鮮やかな美しい赤が目にまぶしく、姿形が立派であることから、お正月の飾りや、お祝いの席などで食べられることが多いですよね。 高級食材ゆえ一般的に食卓に上ることは少ないのではないでしょうか。特別な日に食べる伊勢海老だからこそテンションもあがります♪ 今回は、エビのなかでも特に高級で人気な伊勢海老の産地や旬、価格など詳しくお届けします。

名前の由来

伊勢海老は、三重県伊勢市に由来があるのかな?と思いますよね。実は伊勢海老には、はっきりとした由来がありません。江戸中期の本草書「大和本草」に「此の海老、伊勢より多く来る故、伊勢海老と号す」と記されています。当時の都であった京都には伊勢産のものが多く出まわっており地名にちなんだとあります。 ほかにも、伊勢海老は産卵期、磯で多く獲ることができたそうです。「磯海老」が訛って「伊勢海老」になった。または、ピチピチと豪快に跳ねる姿をみて「威勢がいい」を掛けたなど諸説あります。

ロブスターとの違い

伊勢海老とロブスター見た目は似ていますが、実はまったくの別物です。ロブスターはオマール海老とも呼ばれ、前脚の1対に大きなハサミを持っているのが特徴的、表面も小さな突起が多くザラザラしている伊勢海老に比べツルツルしています。 おもにアメリカ東海岸や、ヨーロッパの地中海から北欧ノルウェー近辺に生息し体色も青、赤褐色、灰色、クリーム色などさまざまです。

価格の相場

大きさや傷がある、触覚が1本ないなどでお値段は変化するのですが、近年、値段が高騰している伊勢海老は500gほどで約1万円が相場です。 伊勢海老が高い理由としては、養殖が困難なことがあげられます。伊勢海老の幼生期はフィロゾーマ幼生と呼ばれ1年間過ごします。 次に、プエルルスに変態し幼少期を過ごすのです。幼少期の時期がながいほど養殖がむずかしく、市場に出回る大きさになるまで3年かかると言われております。

産地

三重

三重県は伊勢海老漁獲量全国1位です。おもに志摩半島を中心に伊勢海老が漁獲されています。三重ブランドの伊勢海老は触覚にシンボルマークの入ったタグが装着され産地を明確化、禁漁期間などを設け安定した漁獲を続けています。

千葉

千葉県いずみ市は全国でも有数な伊勢海老漁獲量を誇ります。過去には、三重県を抜いて全国シェア1位になったことも!「外房イセエビ」と呼ばれ、いすみ市沖で育った伊勢海老は荒波にもまれ身が締まってぷりぷりしています。

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