ライター : とも

暮らしと食を綴るWEBライター

この記事でわかること

生揚げは、木綿豆腐を水切りし、油で揚げたもので、豆腐よりも崩れにくいのが特徴です。厚揚げと同じもので、油揚げとは異なるもの。絹生揚げは絹豆腐で作り、生揚げよりもやわらかいのが特徴です。

生揚げを冷凍保存する際は、油抜きをしてラップに包み、フリーザーバッグに入れて保存。冷凍すると食感は変わりますが、味がしみ込みやすくなります。

生揚げってどんなもの?

生揚げは、厚切りにした木綿豆腐を水切りし、油で揚げたものです。表面はカリッと香ばしく、中は豆腐のなめらかさが特徴。豆腐にくらべて、焼いたり炒めたりしても崩れにくいですよ。

油揚げや厚揚げとは違うもの?

生揚げと厚揚げは同じものです。形は四角のほかに、三角形のものがありますよ。

また、油揚げと生揚げは違うものです。油揚げは、薄切りにした油揚げ専用豆腐を脱水し、二度揚げします。薄い形から「薄揚げ」とも呼ばれます。

生揚げの仲間、絹生揚げ

絹生揚げは、絹豆腐で作る生揚げのこと。木綿豆腐で作る生揚げよりもやわらかく、食感がなめらか。崩れやすいため煮物には不向きですが、シンプルにしょうゆをかけたり、軽く焼いて食べたりするのがおすすめです。

生揚げのおすすめの食べ方

生揚げはいろいろな食べ方ができます。なかでも、味がしみ込みやすく形が崩れにくいという特徴を活かす煮物がおすすめ。野菜と一緒に煮込んだり、おでんの具にしたりすると、中まで味がしみておいしいですよ。

また、フライパンで焼いてしょうゆをかける食べ方も人気です。短時間で作れるうえ、おかずにもおつまみにももってこい。生揚げはクセがないため、洋風ソースをかけてステーキ風にするのもおすすめです。

生揚げの基本的な焼き方と調理方法

生揚げは、調理前に油抜きしましょう。表面の油を取り除くことで調味料がしみ込みやすくなり、油臭さが抜けるというメリットがあります。

ざるにのせた生揚げに、熱湯をまわしかければOK。さらに手軽に油抜きするなら、電子レンジを活用しましょう。濡らして絞ったキッチンペーパーで生揚げを包み、耐熱皿にのせたら電子レンジ600Wで1分加熱。粗熱が取れてから、適宜切ってくださいね。

※お使いの機種によって、電子レンジの加熱時間は異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

生揚げを使うおすすめレシピ10選

1. こっくり味で。生揚げ照り焼き

つややかな甘辛ダレが食欲をそそる、簡単照り焼きです。生揚げの表面がカリッとするまで焼いたら、タレを全体に絡めましょう。大根おろしをトッピングするので、さっぱりいただけますよ。ボリュームのあるおかずにも、おつまみにも喜ばれるひと品です。

2. 時短&簡単!生揚げと野菜炒め

香ばしく焼いた生揚げに、野菜の甘みと旨みが重なった炒め物です。具沢山で食卓に彩りを添えるひと品。ごはんにもよく合い、素材の持ち味をしっかりと感じられる仕上がりです。生揚げを使うことで、食べ応え満点になります。

3. 味がしみしみ。生揚げと大根の煮物

生揚げと大根を使う定番の煮物です。味付けは、しょうゆやみりんなどの基本調味料。生揚げはしっかり油抜きをして、だしをしみ込ませましょう。さつま揚げも入って食べごたえがありますよ。ほっこりと懐かしい味わいは、天ぷらや炒めものなどの副菜にぴったりです。

4. すぐできる。生揚げ入り塩おでん

生揚げはおでんの具におすすめ。こちらは、だしに塩とみりんを加えてシンプルに味わいます。ホクホクのさつまいもや、箸を入れるとすっと切れるほどやわらかな大根との食感の違いも楽しめますよ。レシピでは生揚げに熱湯をかけて油抜きしますが、ほかの具材と同じように電子レンジを活用しても良いでしょう。

5. コク深い。豚バラと生揚げのしょうがしょうゆ炒め

生揚げに豚バラ肉の旨みが染み込み、小松菜の食感としょうがしょうゆの香りが食欲をそそるひと品です。生のしょうがを使うことで、風味が断然違います。手早く作れて、食卓に彩りを添える満足感のある炒め物。ごはんが進むこと間違いなしの、コク深い味わいです。

6. レンジで完結。生揚げと鮭のはさみ蒸し

切り込みを入れた生揚げに、生鮭を挟むユニークなメインおかず。手がこんでいるようですが、調理時間は15分ほど。さらに電子レンジ調理だけで完結するのがポイントです。見栄えがするので、おもてなしにもおすすめ。ごはんはもちろん、日本酒のお供にも良いですね。

7. もっちりジューシー。生揚げの豚肉巻き

油抜きした生揚げを薄切りの豚もも肉でクルクル巻きます。豚肉はカリッと、生揚げはモチモチで、満足感の高いメインおかずに仕上がります。タレはしょうゆとみりん以外に、ポン酢しょうゆやケチャップベースでも合いますよ。

8. 香ばしい。生揚げの納豆チーズのせ

材料は、生揚げ・海苔の佃煮・とろけるチーズ・納豆の4つのみ。意外な組み合わせのように思えるものの、それぞれの旨みがおいしいですよ。トースターで焼くので手間いらず。肉や魚介類なしでもおなかいっぱいになれますよ。

9. 子どもも喜ぶ。生揚げのお好み焼き風

小麦粉アレルギーの方やダイエット中の方でも安心して食べられる、生揚げのお好み焼きです。外はカリッと焼いて、濃厚なマヨネーズとソース、生揚げの旨みがやみつきになるひと品。主菜としてはもちろん、おつまみにもぴったりです。

10. カラフル。生揚げと鶏ひき肉のミートソース

生揚げを使って旨みを引き出すミートソース風のパスタです。豚ひき肉のコクとトマトの酸味が絡み合い、生揚げのまろやかさが全体を包み込むようなひと品に仕上がります。セロリやズッキーニ、ナスなどを入れるのもおすすめ。具沢山にすると栄養満点になり、かさ増しすることができますよ。

生揚げの冷凍保存方法

生揚げを冷凍する場合は、油の酸化を防ぐために油抜きをしましょう。また、調理時間を短縮するため、使いやすいサイズに切るのがポイント。3~4切れずつラップでぴったりと覆ったら、フリーザーバッグに入れます。できるだけ空気を抜いて口を閉じた状態で冷凍庫へ。保存期間の目安は1ヶ月です。

冷凍保存のメリットとデメリットも覚えておこう

冷凍した生揚げは、凍ったまま煮物に使えます。ただし、生揚げを冷凍すると「す」が入って高野豆腐のような食感に変化します。

生揚げの食感をできるだけ保ちたいときは、冷蔵庫で半日程度かけてゆっくり解凍しましょう。解凍後は、キッチンペーパーで表面の水気をふき取ればOK。解凍した生揚げを絞るとパサついてしまうので注意が必要です。

前述のとおり、生揚げは冷凍すると食感が変わるものの、味がしみ込みやすくなるメリットも。調理法にあわせて保存方法を使い分けてくださいね。

アレンジ無限大の生揚げをどんどん活用しよう!

生揚げは、一年を通して安価で購入できる食材です。また、コンビニやスーパーなどで手に入れやすいのも魅力。炒めたり煮たりしても形が崩れにくく、豆腐よりも扱いやすいので、いろいろな料理に活用しましょう。

食べ切れないときは、冷凍保存がおすすめ。凍ったまま煮汁に入れれば、中まで味がしみて絶品ですよ♪
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