ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

暑い夏こそ「アジアごはん」!

食欲が落ちる夏こそおすすめしたいのが「アジアごはん」。年中真夏の東南アジアは、食欲を刺激するピリ辛味や、ライムやレモンの酸味を活かした、暑い夏でも食べやすい料理ばかりです! 今回は、みなさんに小旅行気分を味わってもらえるよう、東南アジア好きの筆者が日本で再現した料理の数々をご紹介します♪

1. シンガポール「カヤトースト」

まずはシンガポールの定番朝ごはん「カヤトースト」。ココナッツを「パンダンリーフ」と呼ばれる葉で甘く香りづけした"カヤジャム"を、薄切りのバターとともにライ麦パンに挟んでいます。 特徴的なのがその食べ方。温泉卵にダークソイソース(しょうゆに似た調味料)とブラックペッパーを入れ、カヤトーストをディップ。甘いカヤジャムと温泉卵のしょっぱさが、ハマる味です! 甘い"カピ"(ミルクとお砂糖たっぷりのコーヒー)とカヤトーストを合わせるのが、シンガポールの朝の定番です!

2. マレーシア「ナシレマッ」

続いての朝食はマレーシアの「ナシレマッ」です。ココナッツミルクで炊いたご飯に揚げた小魚やピーナッツ、"サンバル"と呼ばれる辛味調味料をトッピングした、マレーシア版混ぜご飯。バナナの皮に包んでコンビニや屋台で売られていて、オフィスや学校の始業前に食べるのが定番です。 豚肉を食べることが禁止されている、イスラム教が国教であるマレーシアでは「ナシレマッ」のトッピングに"鶏の唐揚げ"などが使われます。 ココナッツミルクご飯の甘い風味と、小魚やピーナッツの食感、サンバルの辛さがあと引くおいしさです。

3. 中国「マーボー」

もはや説明いらずの中華料理「マーボー」。暑い夏にピリ辛の麻婆はご飯のお供として最高です!こちらは、ひき肉に調味料と旨みをプラスする"梅干"をもみ込んで、炒めるだけの簡単レシピ♪ 豆腐や春雨はもちろん、ズッキーニやなすなど夏野菜はマーボーとの相性抜群!なかでもトマトは旨みのグルタミン酸が豊富なので、ぜひ試してほしい食材です!

4. タイ「ガパオ( パッ・バイ・ガパオ)」

日本でも人気が高い「ガパオライス」。正確にいうと「ガパオ」はタイのハーブ、"ホーリーバジル"のこと。このホーリーバジルを使った料理を日本では"ガパオライス"と呼んでいますが、現地タイでは通じません。 タイで注文するときは、"パッ・バイ・ガパオ・ガイ・ラート・カオ"(パッ=炒める、バイ・ガパオ=ホーリーバジル、ガイ=鶏肉、ラート=~の上に、ラオ=ご飯)と伝えます。 ともあれ、手軽でおいしいガパオ。日本ではホーリーバジルが手に入らないので、スイートバジルで代用します。焼きそばとも相性抜群ですので、ぜひお試しあれ!

5. ベトナム「バインミー」

小腹が空いたらぜひベトナムの「バインミー」を。現地では早朝からお店が開いていて、朝ごはんにも重宝されます。 レバーペーストにチャーシュー、ツナ……そして外せないのがたっぷりのなます。外はカリッ中はフワッのバゲットに、溢れんばかりの具がサンドされています。稲作が盛んなベトナムでは、米粉を使って作られることもあるのだとか。 現地の食感を再現するには、一度軽くバケットをせいろで蒸し、柔らかくしてから、表面をトースターでカリッとトーストします。蒸す前に切れ目を入れるのを忘れずに!

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