目次
無臭にんにくとは
色・形
「無臭にんにく」は、「ジャンボリーキ」という西洋ネギの一種。にんにくという名前が付いてはいますが、じつは別の種類の野菜なのです。
普通のにんにくに比べると、8〜10倍くらいになるサイズの大きさが特徴。大きいものだとひとつ800gくらいにも!「無臭にんにく」の1片が普通のにんにく1個よりも大きかったりするほどの大きさです。
普通のにんにくよりちょっといびつな形をしていることが多く、白か少し緑がかったような色をしています。
香り・味
この「無臭にんにく」は、通常のにんにくに比べてニオイが14分の1程度くらいしかありません。また、刺激が弱くて口当たりもマイルドなので、サラダなどで生食でも食べられます。
にんにくというよりは、どちらかというとネギやタマネギに近いほんのりとした甘みのある香り。にんにくほどパンチのある味ではないので食べやすいのが特徴です。もちろん、普通のにんにくと同じように、揚げたり炒めたりしてもおいしくいただけます♪
どうして臭わないの?
にんにくといえば、独特の鼻にツンとくるようなニオイが特徴的です。このニオイの元となっているのは、「アリシン」という成分。この成分が、「無臭にんにく」には普通のにんにくの約60分の1くらいが含まれていません。そのことが「無臭にんにく」があまり臭わない理由だと言われています。
無臭にんにくと普通のにんにくの違い
「無臭にんにく」と普通のにんにくは、サイズだけでなく、その含有成分も異なっています。ニオイ成分の元である「アリシン」が少ないかわりに、「無臭にんにく」には「サポシン」という成分が豊富に含まれているのだとか。
また、畑になる様子にもはっきりとした違いが。普通のにんにくは花を咲かせないのですが、「無臭にんにく」は紫色の花を咲かせるのです。そのことからも、この2種類がまったく別の野菜であることが分かります。
無臭にんにくの栽培方法
「無臭にんにく」は、家庭菜園などでも比較的簡単に栽培できる植物。地植えはもちろん、プランターでも立派に育てられます。
育てる場合は、種球(たねきゅう)と呼ばれる球根のかけらを使用します。植え付けの時期は9月から10月頃。できるだけ日当たりと風通しのよい場所で育てるのが上手に育てるコツです。あとは基本的に、一般的なにんにくと同じなのですが、ひとつひとつの球がとても大きくなるので、株と株のあいだを広くとる必要あり。
6月くらいには葉先から黄色くなってきて、全体の3分の1くらい枯れてきたら収穫どき。傷つけないようにできるだけスコップなどは使わず、株元を持って引き抜くようにしましょう。また、収穫後には天日に干す必要があるので、できれば一日中晴れている日に収穫するのがおすすめです。
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