ライター : 白井シェル

フリーライター

吉野・熊野地方の郷土料理「めはり寿司」

めはり寿司は、奈良県吉野郡を中心とした吉野地方と、和歌山県と三重県にまたがる熊野地方の郷土料理なんです。高菜の浅漬けでくるんだおにぎりのようなもので、キレイなみどり色が目を引きます。手早く食べられるので、昔は農家の方のお弁当代わりでもあったのだそうですよ。

名前の由来

大きいものになると直径10センチ以上もあったといい、片手では持ちきれないほどのめはり寿司。みどり色でインパクトのある見た目や、目を見張るほどおいしさ、さらに食べる時に口を大きく開けて、自然と目を見張る格好になることからも「目を見張るような寿司=目張り(めはり)寿司」と呼ばれるようになったと言われています。

どんな味がするの?

麦ご飯のおにぎりを高菜のお漬物で巻いて作られるめはり寿司。現在では白米が使われたり、酢飯が使われることもあるのだそうです。塩抜きして使う高菜は塩味が少ないので、酢醤油をつけて食べるのもおすすめなのだとか。

めはり寿司はお家でも作れる♪

目はり寿司はとってもシンプルなお料理なので、お家でも簡単に作ることができます。シンプルなだけに作る方それぞれに味わいが微妙に変わるのも特徴なので、いろいろとアレンジを楽しむこともできますよ。高菜漬けの塩抜きはお好みで加減するようにしましょう。

巻き方のコツ

高菜の葉を巻く時は、葉をピンッと張るようにして巻くのがコツですよ。しわをのばして巻けば、パリッとした歯ごたえのあるめはり寿司に仕上がります。

作り方

高菜の漬物を3枚用意し、1枚ずつ流水で水洗いしたあと、絞って水気をしっかりと切ります。水気を切った高菜漬けを広げて芯の部分を切り取り、細かく刻みましょう。刻んだ高菜にかつおぶしをふたつまみ・白ごまを小さじ1杯・ごま油を小さじ1杯を加えてよく混ぜ合わせます。 あつあつのごはん1.5杯程度に味付けした刻み高菜を加えて、切るようによく混ぜましょう。ラップで包んで3つの俵型のおにぎりに成形します。高菜の葉をていねいに広げ、形を整えたごはんをのせて包めば完成です。

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