アールスメロン

メロンは一般的に高級フルーツとして知られていますが、そのなかでもとくに最高級といわれているのが「アールスメロン」です。

普通メロンは1本の木から複数個育てますが、「アールスメロン」は1個しか栽培しません。そのため香り高く、とろけるような甘味と果汁たっぷりの果肉になるのです。盛り上がった細かな網目が美しいので、贈答用にもぴったりの品種。

イバラキング

「イバラキング」とは、茨城県が開発したオリジナル品種。アールス系メロンと約4万個のメロンから選び抜いた品種を交配し生まれた品種で、2010年に品種登録され「茨城メロンの王様になってほしい」と命名されました。

旬は5月〜6月で、上品な香りと甘味でとてもジューシー。きめ細かくなめらかな口当たりが特徴ですよ。また、果実の肥大性がよく、同時期に普及するほかのメロンと比べても1割以上果実が大きいのが魅力。日持ちもするため、長くおいしさを楽しめますよ。

七城メロン

七城メロンとは、熊本県菊池市七城町(しちじょうまち)で栽培し、道の駅「七城メロンドーム」に出荷・販売をしているメロンを指します。「ホームランメロン」「肥後グリーンメロン」「アールスメロン」の3品種を、3月中旬頃〜11月下旬頃まで、時期を変えながら栽培、販売していますよ。

七城メロンの特徴は、収穫してからすぐに糖度検査をおこない、糖度14度以上のメロンだけを出荷。安定したおいしさのメロンを手に入れることができますよ。ノーネット系「ホームラン」は、上品な甘さとなめらかな肉質。ネット系青肉種「肥後グリーン」は、糖度16度前後とマスクメロンに引けをとらないおいしさです。

アンデスメロン

「アンデスメロン」は種苗会社「サカタのタネ」が開発したネット系青肉メロンで、1977年に発表されました。当時のネット系メロンは温室栽培が主流でしたが、「アンデスメロン」ではハウス栽培が可能に。そのため、比較的リーズナブルな大衆メロンとして普及しました。

ちなみに南米のアンデス山脈とは関係なく、「安心ですメロン」というのが名前の由来なのだとか。また、「サカタのタネ」が2015年に開発した新品種「赤いアンデス」という品種もあります。これはアンデスシリーズ初の赤肉メロンで、食べごろの状態が長く続くのが特徴。

「アンデスメロン」は一年中でまわっていますが、もっとも流通量が多いのが6月。この頃が旬の季節とされています。

アムス

「アールスフェボリット」と「ロッキーフォード」を掛け合わせた母と、オランダ系の品種であるオーゲンを父に生まれた品種です。

「アムス」はオランダの地名である「アムステルダム」から名付けられました。香りがよく、ジューシーな甘味があり、果肉は皮のギリギリ部分までやわらかくなるのが特徴です。メロンのなかでは比較的長持ちします。

オトメメロン

1995年に誕生した、果肉が緑色のネット系メロン。糖度が高いのにも関わらず、すっきりした甘味が特徴的です。果肉はやわらかく、なめらかな食感を堪能できますよ。

さて、気になるのはその名前。開発したタキイ種苗と大島種苗が開発したことから、「Oshima Takii Original Melon」の頭文字をとって名づけられました。

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