ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

イサキの旬の時期と漁獲地域

イサキの旬は春~夏です。旬の時期に水揚げされるイサキは「梅雨イサキ」、「麦わらイサキ」と呼ばれ、脂がのっていて身に張りがあるのが特徴です。

イサキは宮城県や新潟県より南から九州までの比較的あたたかい海域に多く生息しています。漁獲量が多い地域は、長崎県や福岡県、山口県などです。千葉県外房や西日本では、イサキを使った郷土料理が古くから親しまれています。

イサキの特徴と食べ方

旬のイサキは特に脂のりがよく、旨みが強いといわれています。クセのない味わいの白身で、塩焼きや煮付け、アクアパッツァ、唐揚げなど、どんな料理でもおいしくいただけますよ。旨みのつまった脂が身と皮の間にあり、焼くと皮の旨みが強く感じられます。

最近は流通が発達し、鮮度のよいイサキが手に入りやすくなっています。新鮮なものは、刺身やたたき、なめろうなどにするのがおすすめ。水揚げされたばかりのものはコリコリとした食感、1~2日寝かせるとねっとりとした食感と濃い旨みを味わえます。

旬の時期に食べたい!イサキのおすすめ料理3選

1. まずはシンプルに。イサキの塩焼き

シンプルな塩焼きは、旬のイサキ本来の味わいが楽しめますよ。オーブンを使うことで身はふっくら、皮はパリッと仕上がります。身が崩れずきれいに焼けるのも、うれしいポイントです。切り身の場合は、グリルでも作れます。様子をみながら、焼き時間を調節しましょう。

2. レモンでさっぱり。イサキのカルパッチョ

新鮮なイサキはもちろん刺身でもおいしいですが、カルパッチョにするのもおすすめです。濃厚な味わいのイサキを、レモン風味のドレッシングでさっぱりといただけます。お好みのオイルや柑橘の果汁を使って、アレンジを楽しみましょう。

3. 旨みが凝縮。イサキの煮付け

イサキは火を通しても身が硬くならないため、ふっくらとやわらかい煮魚に仕上がります。くさみを出さないためには、イサキは煮汁が煮たってから入れる、煮あがるまで火を弱めすぎないのがコツ。煮汁にはイサキと昆布の旨みがたっぷりで、ごはんがすすむこと間違いなしです。

旬のイサキをもっと味わおう!

春から夏の旬の時期には、魚売り場に脂がのったイサキが並びます。イサキは通年水揚げがある魚ですが、旬の時期は別格のおいしさ。

クセがないので食べやすく、どんな料理でもおいしくいただけるのが魅力です。「焼き魚でしか食べたことがなかった」という方も、この記事を参考にいろいろな調理法を試してみてくださいね。

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