皮をむいてそのまま食べる

三宝柑の表皮は厚いものの、やわらかいので手でむくのはわりと簡単。中の小房を包む薄皮は厚く硬いので、小房を開いて果肉だけを食べるのが一般的です。そのまま食べるだけでなく、サラダの彩りとして加えたり、肉料理のつけ合わせにしたりしても、よく合いますよ。

ジュースやジャムに加工

三宝柑はデコポンより皮が厚く、果肉部分が少ないので、加工に向いているフルーツ。果実を搾ってジュースにしたり、そのジュースを凍らせてシャーベットにしたり、ゼリーにしたりしても良いですね。蒸留酒で作る、カクテルの割りものにも適しています。

厚い皮は苦味があまりないため、捨てずにマーマレードにすれば無駄になりません。オレンジピールのように、砂糖漬けにするのもおすすめです。

皮を料理の器にしても

三宝柑の皮は鮮やかな黄色がきれいで、苦味がなくさわやかな香りがあるため、料亭では器として使うことがよくあります。中身をくり抜いて使用しますが、中は茶碗蒸しであったり、和え物を入れたりと、使い方はいろいろ。ゼリーにしても、春らしい香りと風味を楽しむことができます。

三宝柑で作りたいレシピ5選

1. 黄色が鮮やかな。マーマレードジャム

時間があるときに、おうちで自家製マーマレードを作ってみましょう。三宝柑は皮が厚く果肉が少ないので、皮を使うマーマレードにぴったり。レシピでは、取り除いた種も有効利用します。パンやヨーグルトによく合うので、毎日の朝食に重宝すること間違いなしですよ。

2. さっぱりさわやか。マーマレード・ポークソテー

コクと旨味のある豚ロース肉のブロックを厚切りして、調味液にひと晩漬けこみ、フライパンでソテーするレシピです。調味液にマーマレードを加えるので、肉がやわらかくなるだけでなく、風味豊かな仕上がりに。

レシピではマーマレードの指定はありませんが、すでに紹介した三宝柑マーマレードで作ると、より料理の味わいが引き立ちます。

3. 果汁たっぷり。ぷるぷる三宝柑ゼリー

三宝柑で作るデザートのなかで、とくに人気があるのがゼリー。果肉を搾ったジュースを煮て、粉寒天で固めるだけの簡単なレシピながら、皮は捨てずに器として使います。さわやかでさっぱりした味が食後にぴったり。まだ黄色く熟していない、青い三宝柑の皮がきれいですね。

編集部のおすすめ