ライター : Uli

webライター

大分名物「吉野とりめし 」の作り方

Photo by uli04_29

甘辛い味付けと鶏肉のコクがたまらない吉野とりめしは、大分の吉野地区で受け継がれる伝統の郷土料理。吉野とりめしの特徴は、具材をご飯と炊き込むのではなく白ご飯に甘辛く炒めた具材を混ぜ合わせて作ること。 今回は、ごぼうと鶏肉を使った基本の吉野とりめしレシピをご紹介していきます。にんにくの香りと、食材の良さを活かしたとりめしのおいしさは想像以上ですよ。

材料(3人分)

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※使用する鶏肉はもも肉でもむね肉でもOKです。もも肉で作ると脂が染み出してがっつり、むね肉で作ると淡泊な鶏肉本来の味わいが堪能できます。お好みで使い分けましょう。

作るときのコツ

  1. 鶏皮を先に炒めて脂を出しておくことで、ごぼうに鶏肉の脂のうまみをプラスしています。鶏皮はカリッとするまで炒めると、とりめしの食感のアクセントに。
  2. ごぼうは、軽く焼き目がついてしんなりするまで炒めるのもポイント。ごぼうはしっかり炒めるこ

作り方

1.材料を切る

カットしたごぼうと鶏肉

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ごぼうはささがきにして水にさらし、鶏肉は皮と身を別々にひとくちサイズに切ります。にんにくはすりおろしておきましょう。

2.具材を炒める

フライパンで鶏肉を炒める写真

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熱したフライパンで鶏肉の皮だけを最初に炒めて、脂を出します。鶏皮がカリカリになったら、一旦鶏皮を取り出して鶏肉の身を炒めていきます。
フライパンで鶏肉とごぼうを炒める写真

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鶏肉に火が通って色が変わってきたら水を切ったごぼうを加えて、しんなりするまで炒めます。

3.調味料を加えて煮詰める

鶏肉とごぼうを炒めたフライパンに調味料を加える様子

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ごぼうがしんなりして、軽く焼き目がついたら分量の調味料すべてと、すりおろしたにんにくを加えて絡ませるように煮詰めていきます。
具材を煮詰める写真

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煮汁がほとんどなくなったら、取り出しておいた鶏皮を戻し入れてさっと炒めて火を止めます。 ※ここで煮汁がまだ残っていると、ご飯と和えたときに水っぽくなるのでしっかり煮詰めておきましょう。

4.ごはんに具材を混ぜる

ボウルにご飯と具材を入れた写真

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炊きたてご飯に炒めた具材を合わせて、しゃもじで切るように混ぜます。
鶏肉とごぼうのささがきを混ぜ込んだ吉野とりめし

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ご飯と具材が一体になるように、しっかり混ざったら完成です。

鶏飯レシピは地域で違う?

特に有名なのは今回レシピをご紹介した大分の「吉野とりめし」ですが、ほかにも日本各地にはさまざまな「鶏飯」があるんですよ。 ・卵を産まなくなった成鶏をおいしく食べようと生まれた愛知の「高浜とりめし」 ・甘辛いタレにくぐらせた唐揚げを海苔と味わう岡山の「とりめし」 ・ささみと錦糸卵などをのせてだし汁をかける奄美の「けいはん」 単なる鶏の炊き込みご飯と思うなかれ、どれも違ったおいしさが魅力があるんです。本場で食べるのもいいですが、レシピを参考に自分で作ってみるのも楽しいですよ。お気に入りの「鶏飯」を見つけてみてはいかがでしょう。

地域別!とりめしレシピ3選

1. 愛知県の郷土料理「高浜とりめし 」

高浜とりめしの特徴は噛み応えのある鶏肉を使うこと。こちらのレシピでは種鶏(しゅけい)という弾力のある肉質の鶏肉と、やわらかい若鶏の両方を使っています。 甘辛い味付けがされた2種類の鶏肉は、それぞれ違った歯ごたえとうまみが堪能できます。種鶏が手に入ったらぜひ作りたいレシピですね。もちろん、ふつうのもも肉やむね肉で代用してもおいしくできますよ。

2. 岡山県の郷土料理「とりめし」

甘辛いタレをまとった唐揚げを豪快にご飯にのせた岡山のとりめしは、まさに反則級のおいしさ。タレがよく染みた唐揚げと海苔の組み合わせは、見ただけでお腹が減ってしまいますね。 タレを煮詰めて、とろみを出してから唐揚げにくぐらせるのがポイント。タレが唐揚げにしっかりと絡みますよ。お弁当にもおすすめのとりめしです。

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